研究課題
基盤研究(B)
本研究では、光トポグラフィ等の脳機能イメージング法によって言語課題遂行時の失語症患者の脳活動のパターンから残存言語脳機能を検証した。失語症患者の残存脳機能探索に有望と見られる2つの課題として、呼称課題と語流暢課題を検討した結果、前者が比較的重度の失語症患者にも遂行可能である頑健な課題であることが分かった。失語症患者の残存脳機能探索に有望と見られた呼称課題について、光トポグラフィを用い、失語症35名の亜急性期患者に対して検討をおこなった結果、左ウェルニケ野の賦活が顕著であった。この賦活パターンは、ブローカ野損傷の機能代償を表す賦活パターンとしては妥当なものと考えられた。
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