研究課題
本研究では、一般住民コホートにおける脊椎MRI検診を実施して、脊椎疾患の疫学指標の解明をおこない、研究者らが開発した脊椎画像解析ソフトを用いて計測を行い、脊椎疾患と関連する因子について検討することを目的としている。今年度は研究者らが開発した脊椎画像解析ソフトに関しては、ポインティングによる各指標の計測アルゴリズムの検討を行い、操作の簡便化を進めた。また脊椎疾患の疾患感受性遺伝子探索研究では、脊椎計測指標により表現型を定義した変形性脊椎症において、疾患感受性候補領域の絞り込みを行い、有望と思われる候補領域における精査を行い、疾患感受性遺伝子多型について検討を行った。今後、他のコホートサンプルも用いて再現性の検討を進める予定である。前年度までに、全脊椎MRI検診データの解析を行って、頚部脊柱管狭窄症および腰部脊柱管狭窄症の有病率を明らかにし、狭窄と運動指標との関連について検討し、脊柱管狭窄があると、臨床的に狭窄症症状が無いにもかかわらず歩行速度など運動能力が低下することを明らかにしたが、今年度は更に、腰部脊柱管狭窄を重症度別に検討して論文報告(Osteoarthritis Cartilage 21:783-8, 2013)を行う一方、頸椎から腰椎までの全脊椎における椎間板変性の有病率を解明し、椎間板変性が年齢、肥満と関連すること、また腰椎椎間板変性が腰痛と関連することを明らかにして論文報告 (Osteoarthritis Cartilage 22:104-10, 2014) した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 13件) 学会発表 (4件)
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