研究課題
基盤研究(B)
本研究は、全脊椎MRI検診を含む疫学調査を実施し、脊椎疾患のエビデンス解明を目的として行われた。和歌山県の一般住民集団を対象として、MRI検診への参加を表明した1,011名(男性335名、女性676名、平均年齢66.3歳)のうち、MRI画像を解析できた977名の頚椎および985名の腰椎画像所見と臨床情報を解析した結果、頚髄圧迫の有病率は24.4%、腰部脊柱管狭窄症の有病率は9.3%で、本邦の年齢別人口構成にあてはめると、日本における頚髄圧迫者数は1470万人、腰部脊柱管狭窄症有病者数は580万人と推定された。これらは、今後の脊椎疾患の予防対策を進める上で基盤となる重要な疫学指標である。
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