研究概要 |
運動器組織の軟骨,骨,滑膜,半月板培養細胞と間葉系細胞MC3T3, C2C12の三次元力学刺激応答と,シグナル伝達機構を解析し, PGE2産生とマトリックス分解酵素(MMPs, ADAM-TS)遺伝子発現の一過性上昇を認めた. MMP-3は力学刺激後24時間まで発現亢進していた.薬剤(デキサメサゾン,NSAIDs,ヒアルロン酸)の力学刺激に対する効果は異なり,デキサメサゾンでは,力学刺激培養下でマトリックス分解酵素の遺伝子発現を増強した.三次元力学刺激応答におけるシグナル伝達は,IL-1bシグナル,IL-6シグナルの両方を用いており,クロストークがあると考えられた.
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