研究課題/領域番号 |
23390365
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
黒坂 昌弘 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70170115)
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研究分担者 |
松下 雄彦 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40467650)
松本 知之 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (50546588)
黒田 良祐 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80379362)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 前十字靭帯損傷 / 幹細胞 / CD34陽性細胞 / 前十字靭帯再建術 |
研究実績の概要 |
当該年度における研究の目的は、膝前十字靭帯(ACL)損傷組織における細胞群の幹細胞の特性を詳細に解析・確認し、すでに確立され予備実験済みであるラット、イヌの動物ACL再建モデルを用いてその有効性を確認することで前臨床試験とすることであった。平成25年度には「前十字靱帯損傷患者に対する自家損傷部組織を併用した前十字靱帯再建術の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験」の準備・実施を行い、その新規治療法の安全性・有効性を確認することであった。 そのうち、当該年度においては、(1)ラット、(2)イヌの動物ACL再建モデルを用いてその有効性を確認し、学会、紙面にて公表した。ACL損傷部組織の骨-腱間結合治癒能に対する効果が前臨床試験的に証明されたことより、さらに当院倫理委員会承認のもと、「前十字靱帯損傷患者に対する自家損傷部組織を併用した前十字靱帯再建術の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験」を開始し、5症例に本治療を適応した。全例でその安全性は確認され、また、ACL損傷部組織移植群(5症例)は非移植群(5症例)と比較してCTによる骨孔定量評価において、有意に骨孔拡大が減少している傾向が見られた。しかし、臨床スコアにおいての有効性は見いだせなかったため、試験を終了とし、学会、紙面に報告した。本治療法は細胞分離・培養等の過程も必要なく従来通りの一回の関節鏡手術で完結でき、かつ効果的な治療法として新たな戦略となりうる可能性がある。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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