研究概要 |
分泌型microRNA(miRNA)を尿中から抽出し、変形性関節症といった運動器疾患の診断マーカーとなり得るかどうか検討した。健常人3名、初期変形性関節症患者(OA)6名、末期OA患者6名から、尿を採取した。超遠心法によって、尿中に含まれているベジクルを分離し、ベジクル量とmiRNA マイクロアレイによりOAにおいて特異的に変動するmiRNAの同定を試みた。ベジクル量は、末期OAで尿中に多く含まれていた。尿中に含まれるmiRNA-16, 24, 25, let-7bの発現を解析したところ、これらは初期で発現が高値であった。尿中miRNAは、OAの新たな診断マーカーとなる可能性がある。
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