研究課題
基盤研究(B)
脂質と前立腺癌の関係を多面的な基礎研究によって検討した。コレステロールを合成するメバロン酸経路のスクアレン合成酵素をコードするFDFT1の遺伝子多型が発症リスクと関連したことから、さらにFDFT1の遺伝子発現や組織学悪性度との関係が分かった。また、スタチンはLDL受容体発現を制御して前立腺癌の増殖に関係しており、スタチンによって前立腺癌細胞でも細胞内コレステロール濃度が低下し増殖抑制が生じることが分かった。さらに、インスリン抵抗性を改善するメトフォルミンは糖尿病治療薬として使用されているが、IGF1受容体をダウンレギュレーションすることで前立腺癌増殖抑制作用を発揮していることが分かった。
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