研究分担者 |
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90240952)
中村 晃和 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10381964)
本郷 文弥 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80291798)
上田 崇 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50601598)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
用いる細胞株をNEC8(ノンセミノーマ)からTCam-2(セミノーマ)に変更し、すべての実験系を再施行した。その理由としてはアンドロゲン投与によってNEC8は増殖が亢進するのに対し、TCam-2は増殖抑制される事が挙げられる。さらに我々は精巣特異的に発現しARの転写抑制因子として作用するTSPYの発現解析を患者検体を用いて行い、セミノーマとノンセミノーマで比較するとセミノーマでTSPYの発現が高いことを報告しているが(Akimoto, C., Ueda, T., Inoue, K., Yamaoka, I., Sakari, M., Obara, W., Fujioka, T., Nagahara, A., Nonomura, N., Tsutsumi, S., Aburatani, H., Miki, T., Matsumoto, T., Kitagawa, H., and Kato, S. (2010) Proc Natl Acad Sci U S A 107, 19891-19896)、NEC8と比較してTCam-2でTSPYが高発現していることもTCam-2で実験をやり直す理由である。疫学的にアンドロゲン作用の低下による発生増加が推測されているのはセミノーマであり、今後は精製を含めた実験もTCam-2を用いて行う予定である。
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