研究課題/領域番号 |
23390411
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
内田 篤治郎 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (40262183)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 急性肺傷害 / 細胞治療 / 肺胞上皮細胞 |
研究概要 |
ラットの肺より得られた間葉系の培養細胞株を確立し、その性質を検討した。この細胞は、自己増殖能を有し、軟骨細胞や脂肪細胞への分化誘導は難しいものの、容易に骨細胞への分化が誘導できることが示され間葉系幹細胞としての性質を部分的に持っていることが示されている。この細胞と肺胞上皮細胞を共培養した場合に、培養開始後28日を経過した後にもII型上皮の形質を持つ細胞が集合する構造や、上皮による胞状構造が維持されることが示された。こういった性質について、骨髄より分離した間葉系幹細胞や、肺組織から分離したサイドポピュレーションとの比較を行っている。さらに、実験系にマウスの実験系を加え、異種間で同じ現象がみられるかどうかの検討について着手した。今後、共培養の条件下で、どのような因子がこのような性質に関与するのかを含めて検討を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度は、基本的な実験系の確立に重点を置いており、動物種をラットのみならずマウスも追加することで、特に細胞の表面抗原の検討などにおいて、多様な研究が可能となることを目指した。次年度は本年度の成果をさらに発展させ、実際の成果が得られるよう対応する。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は細胞の性質の特定についての結果を明らかにして、我々が用いている細胞について、上皮細胞に対する機能維持や増殖促進作用の有無、そしてそれらのキーファクターについての検討を行う予定である。それらの結果を踏まえて、ヒトの組織を使った実験系についても倫理委員会への申請をはじめとする準備に着手する予定である。
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