研究課題/領域番号 |
23390418
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
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研究分担者 |
河野 芳朗 新潟大学, 医歯学系, 助教 (60303129)
泉 健次 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80242436)
井上 佳世子 (野澤 佳世子) 新潟大学, 医歯学系, 特任准教授 (90303130)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 歯根膜 / ルフィニ神経終末 / 機械受容器 / 再生 / ASIC / イオンチャネル |
研究概要 |
ルフィニ神経終末の再生時におけるASIC3の役割を明らかにする目的で、雄性ウィスター系ラットに片側下歯槽神経切断術を施し、歯根膜および三叉神経節で同タンパクの発現変化を経日的に追求し、以下の結果を得た。 下歯槽神経切断3日後、切歯歯根膜のPGP9.5免疫陽性神経は完全に消失した。7日後には歯根膜神経の再生が始まり、数珠状のPGP9.5陽性の神経線維がわずかに認められた。14日後にはPGP9.5陽性神経は樹枝状の分岐を開始し、21日後には典型的なルフィニ神経終末の構造を呈するようになった。切断後28日目には歯根膜ルフィニ神経終末は形態学的に再生を完了した。一方、歯根膜ルフィニ神経終末におけるASIC3の免疫反応は、神経切断からルフィニ神経終末の再生の完了する28日後まで、全く認められなかった。 対照群の三叉神経節において、ASIC3はPGP9.5免疫陽性の神経細胞に発現し、さらに衛星細胞の細胞質にも弱いASIC3免疫陽性反応が認められた。また、ASIC3陽性神経細胞には、侵害受容神経のマーカーであるCGRPに免疫陰性であるものもあったが、わずかながらCGRP陽性神経細胞も存在していた。 下歯槽神経切断後の再生期間を通して、非切断側の三叉神経節における衛星細胞にASIC3発現様式の変化は生じなかった。歯根膜神経が消失した神経切断3日後、切断側三叉神経節の神経細胞体と衛星細胞にASIC3免疫陽性反応が認められ、非切断側と顕著な差異はなかった。神経線維が再生を開始した7日後、切断側の衛星細胞に明瞭な輪状のASIC3の発現を認め、14日後になると、衛星細胞のASIC3陽性反応はさらに増強した。切断後21日からASIC3陽性反応は次第に弱くなり、切断後28日には対照群と同程度となった。切断側と非切断側の神経細胞におけるASIC3の発現様式の相違は認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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