研究課題/領域番号 |
23390421
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
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研究分担者 |
美島 建二 昭和大学, 歯学部, 教授 (50275343)
井上 裕子 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (50367306)
梁 洪淵 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10298268)
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キーワード | 唾液腺 / Sirt1 |
研究概要 |
平成23年度は遺伝子導入(TG)マウスの繁殖ならびに6ヶ月齢までの雄マウスについて2週に1回の頻度で唾液を測定し、両マウスにおける唾液分泌能の評価を行う予定であったが、遺伝子改変マウスの繁殖率が悪く、実験をするまでに至らなかった。ノックアウトマウスは再度、共同研究先から供与を受ける事にした。このことから、40週齢のC57BL/6マウスに30%のカロリー制限を施し、検討を行った。カロリー制限3ヶ月後、6ヶ月後の唾液分泌量は予備的検討と同様に普通食餌を与えたマウスに比べて有意に多かった。さらに、6ヶ月カロリー制限後のマウス唾液腺組織を摘出し、サイトカイン産生、Sirt1活性、酸化ストレス関連因子の定量を行った。サイトカイン産生は組織からRNAを抽出後、cDNAを合成し、各サイトカインに特異的なプライマーを用いてreal-time PCR法にてmRNAの発現を定量的に評価した。またSirt1活性は組織からタンパク質を抽出ご、活性測定用キットを用いて定量した。さらに酸化ストレス関連因子として、DNAの酸化の指標となる80H-dGについてキットを用いて測定した。その結果、 カロリー制限により炎症性サイトカインのTNFα、IFNγ、IL-6の発現量が減少し、Sirtlの発現ならびにその活性は増強した。また酸化ストレスの指標となる8 OH-dGは減少し、抗酸化作用のあるSODの発現は増強していた。カロリー制限における唾液分泌亢進の作用機序について詳細に検討する目的で、実験種量後に採取した唾液腺由来RNAを用いてマイクロアレイ解析を行い、現在候補遺伝子の選出を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遺伝子改変マウスの繁殖の遅延
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今後の研究の推進方策 |
遺伝子改変マウスの繁殖を引き続き行う。 マイクロアレイの結果を詳細に解析し、カロリー制限において唾液分泌亢進に寄与する遺伝子の抽出を行う。
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