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2013 年度 実績報告書

光干渉断層計の歯冠修復への応用

研究課題

研究課題/領域番号 23390432
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田上 順次  東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 教授 (50171567)

研究分担者 駒田 亘  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 講師 (10447493)
海老原 新  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60251534)
島田 康史  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60282761)
高橋 英和  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (90175430)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2014-03-31
キーワード光干渉断層計 / 歯冠修復
研究概要

波長走査型光干渉断層計(SS-OCT)を用い、1.脱灰と再石灰化による光の減衰係数の変化、2.バイオフイルムを用いた人工う蝕モデルにおけるSS-OCT評価、3.1ステップ接着材の非破壊辺縁封鎖性試験、4.非う蝕性歯頚部欠損(NCCL)の観察をおこなった。
1.光の減衰係数は、物質の密度や厚みによって変化することが知られている。脱灰した牛エナメル質を再石灰化し、光の減衰係数の変化を測定した。結果、歯の硬さとの間に高い線回帰がみられ、光の減衰係数の変化を用いることによって、う蝕と再石灰化を評価できる可能性が示唆された。
2.う蝕病原性細菌を、人工口腔内装置を用いて歯に作用させ、脱灰病変を作成した。SS-OCTを用いることにより、う蝕病変の進行状況を観察した。その後、実際に歯を半切し、走査型レーザー顕微鏡(CLSM)観察と比較した結果、SS-OCTによる評価はCLSMによる評価と一致していた。
3.SS-OCTを用いることによって、コンポジットレジン修復の適合性を非破壊で調査することができる。本実験では、牛抜去歯に皿状窩洞を形成し、各種1ステップ接着材を用いて充填したコンポジットレジン修復の辺縁封鎖性を評価し、実際に窩洞を半切して得られた走査型レーザー顕微鏡(CLSM)画像の結果と比較した。結果、各種1ステップ接着材の辺縁封鎖性を詳細に比較することができた。
4.NCCLのみられる歯を臨床にて観察し、欠損の大きさと、歯頚部の亀裂、咬合面の摩耗と比較した。また、抜去歯におけるNCCLを半切し、レーザー顕微鏡を用い、歯頚部の観察を行った。SS-OCTを用いることにより、抜去歯ならびに臨床において非う蝕性歯頚部欠損(NCCL)の深さを観察することができた。また、咬合面の摩耗と歯頚部の亀裂の有無、歯頚部の脱灰は、NCCLの形成と相関がみられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Non-destructive assessment of current one-step self-etch dental adhesives using optical coherence tomography2013

    • 著者名/発表者名
      Bista B, Sadr A, Nanazri A, Shimada Y, Sumi Y, Tagami J
    • 雑誌名

      Journal of Biomedical Optics

      巻: 18(7) ページ: 076020

  • [雑誌論文] Non-destructive characterization of voids in six flowable composites using swept-source optical coherence tomography2013

    • 著者名/発表者名
      Nazari A, Sadr A, Saghiri MA, Campillo-Funollet M, Hamba H, Shimada Y, Tagami J, Sumi Y
    • 雑誌名

      Dental Materials

      巻: 29(3) ページ: 278-86

  • [学会発表] I級窩洞に充填したコンポジットレジンのギャップの形成とその変化2013

    • 著者名/発表者名
      林 樹莉、サダルアリレザ、島田康史、田上順次、角 保徳
    • 学会等名
      第32回日本接着歯学会学術大会
    • 発表場所
      福岡市福岡県歯科医師会館
    • 年月日
      20131130-20131201
  • [学会発表] SS-OCTによる上顎大臼歯近心頬側第二根管の検出2013

    • 著者名/発表者名
      飯野由子,河村 隼,渡辺 聡,吉岡俊彦,花田隆周,中野生和子,海老原 新,須田英明,島田康史,田上順次,角 保徳
    • 学会等名
      第139回日本歯科保存学会秋季学術大会
    • 発表場所
      秋田市秋田県総合生活文化会館
    • 年月日
      20131017-20131018
  • [学会発表] イオフイルムによる小窩裂溝う蝕の形成とSS-OCTを用いた非破壊観察2013

    • 著者名/発表者名
      上野智香,島田康史,マティンカイルール,サダルアリレザ,田上順次
    • 学会等名
      第138回日本歯科保存学会春季学術大会
    • 発表場所
      福岡市福岡国際会議場
    • 年月日
      20130627-20130628
  • [学会発表] Streptococcus mutansを用いた歯頸部の脱灰とSS-OCTによる評価2013

    • 著者名/発表者名
      手塚弘樹,島田康史,マティンカイルール,サダルアリレザ,田上順次
    • 学会等名
      第138回日本歯科保存学会春季学術大会
    • 発表場所
      福岡市福岡国際会議場
    • 年月日
      20130627-20130628
  • [学会発表] 接着修復物の二次う蝕に関する研究 バイオフイルムによる脱灰層のSS-OCT評価2013

    • 著者名/発表者名
      堀江 圭,島田康史,マティンカイルール,サダルアリレザ,田上順次
    • 学会等名
      第138回日本歯科保存学会春季学術大会
    • 発表場所
      福岡市福岡国際会議場
    • 年月日
      20130627-20130628

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公開日: 2015-05-28  

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