研究課題/領域番号 |
23390441
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小野 高裕 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (30204241)
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研究分担者 |
小久保 善弘 国立循環器病研究センター, 予防検診部, 医長 (20393217)
城下 尚子 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10448110)
加登 聡 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10610876)
近藤 重悟 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (80610873)
近藤 里 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (40610861)
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キーワード | メタボリックシンドローム / 歯周病 / 咀嚼能力 / 生活習慣病 / 口腔健康 |
研究概要 |
検診事業 23年度は、住民台帳からランダムサンプリングされた吹田市住民で国立循環器病センター予防検診部のコア検診受診者のうち、50-70歳代で健診時あるいは検診のフィードバック時に歯科健診への参加の同意がとれた者293名から、医科的項目ならびに歯科的項目に関するデータを得た。歯科検診は大学院生が担当し、以下の項目について評価を行った。 1)歯と咬合に関する項目:DMFT Index(齲歯、欠損歯、処置歯数)、Eichner's Index(咬合支持)、義歯の有無 2>歯周病に関する項目:CPITN、唾液中歯周病菌 3)唾液に関する項目:唾液分泌速度、唾液潜血検査 4)口腔機能に関する項目:最大咬合力、咀嚼能率 データ分析 23年度は、歯・咬合・歯周病の状態、咀嚼能力に関する各指標と耐糖能異常との関連性について、平成20-22年度のデータ(被験者1169名)とともに横断分析を行った。その結果、耐糖能異常ならびに糖尿病罹患に対して、歯周病と咬合支持域の減少がそれぞれ独立したリスク因子となることが明らかとなり、現在論文作成中である。また、被験者735名の唾液サンプル中の炎症性バイオマーカーについて外注検査を行った結果、歯周病罹患といくつかのマーカーとの間に有意な相関が得られたので、引き続きサンプル数を増やして分析する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
23年度は当初予定していた被験者数より少なかったが、これは1回目の検診を受けた被験者がほぼ定数に達したためであり、問題はないと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
24年度は、1回目の検診を受けていない被験者をできるだけ漏れなく検診するとともに、24-25年度において縦断解析に対応できる2回目の検診データを集めるよう、国立循環器病研究センターと協議した上で進めていく予定である。
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