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2011 年度 実績報告書

骨増生の予知性を高める新規手法の開発とその効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23390445
研究機関九州大学

研究代表者

鮎川 保則  九州大学, 大学病院, 講師 (50304697)

研究分担者 古野谷 キヨシ  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (50195872)
荻野 洋一郎  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (50380431)
キーワード骨増生 / インプラント / 骨補填材 / GBR
研究概要

補綴領域における治療は、歯槽骨・顎骨の状態によってその成否が大きく影響される。そのため、補綴前処置としての骨の増生は身近なものとなって来ており、さらに近年、より患者の負担が少ない方法が多方面より模索されてきている。しかし、骨増生術は常に、(1)軟組織の創の閉鎖不全、(2)感染のリスクを有し、また、自家骨を併用せず、アパタイト系骨補填材のみで骨増生を行った場合、(3)骨の形成不全が問題となろている。本研究では、上記の3つの問題点を克服すべく、軟組織の治癒を促進し、感染制御可能かつ骨形成を促進することができる手法を開発することを目的とした。今年度は、感染制御、血管新生、骨形成、軟組織の創傷治癒のすべてに寄与する可能性があるスタチン系薬剤を含浸したPLGAをシート状に加工することによってGBR膜として用い、その効果を検討することとした。具体的には、スタチン徐放性生体内吸収性GBR膜の開発として、スタチン含浸PLGAをシート状に加工することによってGBR膜(以下シート)として用いることとし、シートに対して、次の項目について検討を加えた。
(1)シートの作製とスタチン含浸の可能性の検討
まず、PLGAをハンドリング可能な膜状に整形するため、スピンコーターを用いて種々の回転数と溶液の濃度を用いて種々のシートを試作した。その結果、いくつかの組み合わせにおいて適切なハンドリングが可能である性状のものが得られた。また、スタチンの含浸については、いずれの組み合わせにおいても可能であった。
(2)シートをラット頭蓋骨に作製したクリティカルサイズ欠損に応用した時の効果
ラット頭蓋骨に直8mmのクリティカルサイズディフェクトを形成し、上記のシートで欠損を被覆するモデルを作製した。パイロット実験において、適切に膜を設置することが確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初計画では動物実験を行い、実験データを学会等に発表するレベルを想定していたが、そのレベルまで達していないため、やや遅れていると自己評価した。

今後の研究の推進方策

今年度、当初予定より若干の遅れがあるが、来年度の実験予定は今年度の遅れの部分と主義的に非常に密接した関係にあるため、来年度一括して遂行であり、大きな問題はないと考えられる。そのため、研究計画の変更はない。また、実験手技にしても、これまで当研究室で遂行してきた手技と同様、あるいは延長線上であるため、大きな問題は発生しないと考えている。

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公開日: 2013-06-26  

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