研究課題
基盤研究(B)
リン酸オクタカルシウム(OCP)結晶を合成し,機械破砕によって微粒子を調整した後,天然高分子であるゼラチンに分散して多孔質のスポンジ成型体を作製した.破砕結晶はnano-submicroの範囲のサイズの粒子であった.OCP結晶含有複合体について生体活性を評価した.擬似体液浸漬で1週間までにハイドロキシアパタイトの形成が認められた.またラット頭蓋冠骨欠損へ埋入し8週間までに組織学的に骨組織の再生が認められた.材料は完全には吸収されなかったが,新生骨に置換する傾向にあった.本研究から材料の結晶性状が骨再生に影響を及ぼす可能性が示唆され,結晶の物理的パラメーターについて生体材料設計の指針が得られた.
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