研究課題/領域番号 |
23390457
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
樋田 京子 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 特任准教授 (40399952)
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研究分担者 |
進藤 正信 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (20162802)
樋田 泰浩 北海道大学, 大学病院, 講師 (30399919)
大賀 則孝 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 特任助教 (40548202)
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キーワード | 腫瘍血管 / 血管新生 / 薬剤耐性 |
研究概要 |
腫瘍培養上清による血管内皮の薬剤耐性獲得のメカニズムとしてmiRNAが含まれるmicrovesicleやエクソゾーム自体が血管内皮に取り込まれた後の性質の変化を解析した.microvesicleが取り込まれる際にエンドサイトーシスの機序で取り込まれることが見出され,その際に血管内皮細胞におけるAktのリン酸化がおこることがわかった.また,癌腫によりこれらのmicrovesicleの分泌量が異なることがわかり,転移能が高い腫瘍では転移能の低い腫瘍よりも多くのmicrovesicleを分泌していることがわかった.がん微小環境内での血管内皮細胞の薬剤耐性獲得機構にこのようなmicrovesicleが関与する可能性も示唆された. さらに,薬剤耐性獲得後の血管内皮のmRNAやmiRNA発現量の変化を解析した.腫瘍細胞との共培養によってもこの遺伝子発現変化がおこるかどうかについて解析を行った.腫瘍細胞からの液性因子によって血管内皮細胞の幹細胞マーカー耐性関連遺伝子,薬剤耐性関連分子の発現亢進,薬剤耐性の獲得が見出された.次にこのような細胞に対して各種血管内皮標的薬剤(低用量抗がん剤)によって1ヶ月ほどした.薬剤耐性関連分子を阻害できる薬剤をすることで,これまでの抗がん剤に対する耐性が回避できた.なお,薬剤耐性の獲得に関連する分子として腫瘍細胞由来の液性因子以外に,腫瘍細胞由来miRNAの関与を示唆する結果も得られ、その阻害を行うことにより血管内皮細胞の耐性が回避できるかどうかについても現在行っている.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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