研究課題/領域番号 |
23390461
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
瀬尾 憲司 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40242440)
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研究分担者 |
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
藤原 直士 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70181419)
照光 真 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60401767)
田中 裕 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50323978)
弦巻 立 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10345522)
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キーワード | 下歯槽神経 / 神経腫 / アザン染色 / PGP9.5 / Fluorogolg / 三叉神経節 / コラーゲン / 抗BDNF抗体 |
研究概要 |
(方法)初めに神経切断による神経腫の形成モデルを確立した。麻酔下でラットの下歯槽神経を露出し切断もしくは露出のまま閉創した。手術の1~3週間経過した後、動物を還流しアザン染色またはPGP9.5を用いた免疫染色を行い切断部分の観察と、Fluorogoldをオトガイに注射して三叉神経節を観察した。また神経切断前と後のオトガイ部の触覚閾値を継時的に観察した。 次に神経損傷後の神経腫形成に対する抑制効果を検討した。下歯槽神経切断後に抗BDNF抗体を局所投与し、神経切断部分と三叉神経節の形態学的変化を観察した。 (結果)下歯槽神経の切断後、切断部分にはコラーゲンが多く含まれた神経の膨大を1週間後に認められた。これは2週間後には増大する傾向があったが3週間後ではその大きさには明らかな違いはなかった。抗BDNF抗体の投与により神経腫の形成は認められなくなったが、Fluorogoldの三叉神経節への移行は生理食塩水を投与した対照群と比べて少ない傾向を示した。触覚閾値は術後一過性に上昇した後、低下する動物と低下しない動物が認められているがまだ一定の傾向は認められていない。 (結果と意義と重要性) 下歯槽神経の切断により1週間後には神経腫の形成が認められ、実験モデルとして使用できると考えられた。また抗BDNF抗体の局所投与は神経腫形成を抑制する可能性が高いことが示されたことにより、神経損傷の治療の一つとなる可能性を示唆しているものと考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験的神経腫のモデルを確立し、またそれに対する抑制効果を検討できていることから,おおむね予定通りに研究が進んでいると考える。
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今後の研究の推進方策 |
神経切断後の触覚閾値の変化にはまだ一定の傾向がみられていないため、今後は冷数を降らして観察を行う。組織標本によるコラーゲンの量の定量的分析などを行い例数を増やして定量的な分析を加えていく。
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