研究課題/領域番号 |
23390468
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
池邉 哲郎 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (20202913)
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研究分担者 |
早川 浩 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (70150422)
鍛治屋 浩 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (80177378)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 活性酸素 / ケラチノサイト / 口腔癌 / 細胞老化 |
研究概要 |
口腔粘膜の発がんには、炎症等で発生した活性酸素(ROS)により口腔粘膜上皮細胞(ケラチノサイト)のDNAが酸化され、DNA複製のミスマッチが関与するが、正常細胞はROSに対する様々な防御反応を有する。その防御反応の1つが細胞老化であると考えられる。細胞老化には多様な特徴が含まれるが、最も重要な特徴は不可逆的な細胞周期の停止である。正常細胞はROSによりDNAにダメージを受けても細胞老化することによってがん化を防いでいると言える。逆に言うと、がん細胞は細胞老化を回避しているであろう。そこで、正常ケラチノサイトと口腔扁平上皮癌細胞とを培養し、ROS(過酸化水素)で処理して、細胞老化機構の違いを比較した。その結果、正常ケラチノサイトではROSにより細胞老化マーカーであるP16(INK4a)とP21(clip1)の発現が亢進したが、口腔扁平上皮癌細胞ではP21(clip1)のみ亢進し、P16(INK4a)には変化がなかった。正常ケラチノサイトと口腔扁平上皮癌細胞の違いはP16(INK4a)の発現にあることが示唆されたため、P16(INK4a)の発現を調節するエピジェネティック状態を調べると、正常ケラチノサイトではROSによってP16(INK4a)のプロモーター領域のメチル化レベルが低下していた。メチル化抑制によってP16(INK4a)の発現が増加することが考えられた。同時に正常ケラチノサイトではROSによってメチル化酵素DMNT1の発現が抑制されていたため、DNMT1発現亢進がメチル化抑制の原因と考えられた。一方、口腔扁平上皮癌細胞ではメチル化抑制もDMNT1発現亢進も見られなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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