研究課題
基盤研究(B)
正常ケラチノサイトと口腔扁平上皮癌細胞とをROS(過酸化水素)で処理して、細胞老化機構の違いを比較すると、正常ケラチノサイトではP16(INK4a)とP21(clip1)の発現が亢進していた。正常ケラチノサイトではROSによってP16(INK4a)のプロモーター領域のメチル化レベルが低下しエピジェネティック修飾を受けていた。ROSによってメチル化酵素DNMT1発現が抑制されることがP16(INK4a)の発現亢進に寄与していた。一方、口腔扁平上皮癌細胞ではメチル化抑制もDNMT1発現抑制も見られなかった。従って口腔発がんの予測因子として細胞老化のエピジェネティック修飾が重要と考えられた。
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