研究課題
I・II期舌がんに対する組織マイクロアレイを作製し、1000種類以上のモノクローナル抗体を用いて免疫染色を行った。タンパク質の発現状況は国立がん研究センターでインハウスに開発された組織マイクロアレイ抗原発現定量解析ソフトウェア(HistroCaluculator)で患者毎にプロファイルし、口腔がんの転移と予後にかかわるキナーゼ1種類と細胞内骨格タンパク質の同定に成功した。候補キナーゼは、健常扁平上皮には発現を全く認めなかったが、一部の扁平上皮がんの浸潤先進部で強発現が観察された。強発現する患者の全生存期間は、発現の認められない患者群に比較して、統計学的な有為性を持って短かった。国立がん研究センター中央病院の症例だけでなく、多施設共同研究で検証を行うために、東京歯科大学、東京医科歯科大学の倫理審査委員会に研究申請を行い、東京歯科大学倫理審査委員会から承認を得た。現在、多施設共同研究として検証するために、I-II期舌がんの手術標本の未染色切片を東京歯科大学から収集を行っている。舌がんの細胞株パネルと細胞株セルアレイを作製し、候補タンパク質のタンパク質発現プロファイルを取得した。舌がん細胞株中で、同キナーゼを強発現する細胞株を見いだし、RNA干渉法を用いて舌がん細胞株による候補タンパク質発現を現弱させて、がん浸潤に対する分子標的としての意義を検討した。
2: おおむね順調に進展している
研究計画通り、キノーム発現プロファイルの取得は終了した。分子標的キナーゼの同定を終了した。単施設におけるバイアスを排除するための多施設共同研究による検証研究の実施を開始した。標的分子に対する生物学的機能アッセイを開始した。
当初計画通り、多施設共同研究にて分子標的の臨床的意義を確定する。生物学的アッセイにて、分子標的の生物学的意義を明らかにする。
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