研究課題/領域番号 |
23390486
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
森 淑江 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (90150846)
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研究分担者 |
坂本 雅昭 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (10187049)
辻村 弘美 群馬大学, 保健学研究科, 講師 (70375541)
中澤 理恵 群馬大学, 保健学研究科, 助教 (40455952)
宮越 幸代 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (00269565)
佐藤 育美 横浜市立大学, 医学部, 助教 (30567681)
RAJASEKERA Jay 国際大学, その他の研究科, 教授 (80235788)
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キーワード | 看護 / リハビリテーション / 遠隔教育 / 途上国 / 国際研究者交流 / スリランカ / モンゴル / ニカラグア |
研究概要 |
H23年度には主に研究を実施するための条件整備を行い実施体制を整えた。 共同研究を行うスリランカ、モンゴル、ニカラグアの3か国のIT環境指標の一つとしてRTT(Round Trip Time:往復遅延時間)について調査したところ、モンゴルが他の2か国よりも優れており、ニカラグアは米国経由後に遅れが見られることが明らかとなった。 海外3か国のうちスリランカ及びモンゴルの2か国を訪問して現地調査を行った。スリランカについてはペラデニヤ大学とスリジャヤワルダナプラ大学を訪問し、研究内容について具体的に説明・協議を行い、大学のIT環境についての調査を行った。また同2大学を管轄する教育省の大臣に直接面会して研究について説明し了承を得たが、学内での了解が得られたペラデニヤ大学と協力して研究を推進することになった。モンゴルについてはモンゴル健康科学大学の教員と研究内容についての協議及び大学のIT環境の調査を行った。スリランカ及びモンゴルの大学については、テレビ会議システムの利用可能場所が限られており、遠隔教育の方法の再検討が必要であることが明らかとなった。 遠隔教育で取り扱う日常生活援助技術については、患者移動の技術、褥瘡、食事介助技術が抽出された。 国際大学に専用のサーバーを設置し、関係者が自由に接続して遠隔教育を行えるシステムを構築した。 群馬大学医学部疫学倫理審査委員会でスリランカとモンゴルでの研究について審査を受け、研究実施の許可を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3か国の共同研究者との連絡は良好で、計画通り進行している。ただし現地調査の結果、スリランカおよびモンゴルについては、テレビ会議システム利用可能場所が限られており、どう対応するか検討が必要と考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
リハビリテーションに関する技術項目を抽出し、具体的評価項目を作成する。 ニカラグア国立自治大学マナグア校を訪問し、教員との討議、ITインフラについての確認など現地調査を行う。ニカラグアでの研究についての倫理審査を受けて研究許可を得る。 スリランカ、モンゴル、ニカラグアの3か国の大学との協議結果より、遠隔教育に適した日常生活援助技術を抽出し、教育効果を測定するための教育内容と映像に関する評価票を作成する。 3か国に対して接続試験を重ねた後、本接続を実施し、抽出された看護技術に関する遠隔教育を実施する。参加者が記入した評価票を集計し、遠隔教育の効果について分析する。 テレビ会議システムを使用する場合の実施方法について、国内の共同研究者間で検討するとともに、インターネットを用いたビデオ電話の可能性についても検討する。
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