研究課題/領域番号 |
23390487
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
舟島 なをみ 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (00229098)
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研究分担者 |
中山 登志子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (60415560)
手島 恵 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (50197779)
三浦 弘恵 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (80396671)
岩波 浩美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (60404919)
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キーワード | 看護継続教育 / 教育ニード / 学習ニード / 看護師長 / 看護部長 / 院内教育担当者 / 尺度開発 |
研究概要 |
平成23年度は、看護継続教育支援システムの拡充と普及に向けて、次に示す研究を実施した。 1.理論的枠組みの確認と洗練 看護継続教育先進国の最新の研究成果を検討すると共に、海外において研究成果を発表、他国の看護継続教育の状況について情報収集した。今後、検討を進め理論的枠組みを洗練する。 2.看護師長を対象とするシステムへと拡充するために不可欠な測定用具開発の基盤となる教育ニードと学習ニードを解明する研究 調査協力に同意した全国の病院に就業する看護師長1,221名に自由回答式質問から構成される質問紙を配布、614名からデータを回収できた。これらのデータを内容分析した結果、看護師長の教育ニード25種類と学習ニード27種類が明らかになった。次年度、この研究成果をに基盤に看護師長用の測定用具を作成する。 3.看護部長を対象とするシステムへと拡充するために不可欠な測定用具開発の基盤となる教育ニードと学習ニードを解明する研究 調査協力に同意した全国の病院に就業する看護部長511名に自由回答式質問から構成される質問紙を配布、345名からデータを回収できた。平成24年度、収集したデータを分析し、追加データ収集の必要性を検討し、看護部長の教育ニードと学習ニードを解明する。 4.院内教育担当者を対象とするシステムへと拡充するために不可欠な測定用具開発の基盤となる教育ニードと学習ニードを解明する研究 調査協力に同意した全国の病院に就業する院内教育担当者1,407名に自由回答式質問から構成される質問紙を配布、809名からデータを回収できた。これらのデータを内容分析した結果、院内教育担当者の学習ニード20種類が明らかになった。今後、教育ニードを解明すると共に、解明した学習ニードおよび教育ニードを基盤に院内教育担当者用の測定用具を作成する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画していた看護師長の教育ニードと学習ニードの解明は、予定通り終了した。看護部長の教育ニードと学習ニードの解明は、分析に十分な数350データを対象者から収集するために、平成24年度初めまでかかることが判明した。そのため、看護部長のデータ収集を継続しつつ、平成24年度予定であった院内教育担当者の教育ニードと学習ニード解明のためのデータ収集を平成23年度に実施した。その結果、院内教育担当者の教育ニードと学習ニードのデータ収集を終了し、院内教育担当者の学習ニードの解明を終えた。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度、看護部長のデータ収集を1年間継続し、概ね必要数を収集できた。平成24年度初めにデータ収集を終え、平成24年度中に収集したデータを質的帰納的に分析し、看護部長の教育ニードと学習ニードを解明する。また、平成24年度は、平成23年度の研究成果を基盤に看護師長用の測定用具開発研究を推進するとともに、院内教育担当者の教育ニードを解明する。平成25年度以降は、前年度までの研究成果を基盤に研究を推進し、研究の目的を達成する。
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