研究課題/領域番号 |
23390515
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究分野 |
地域・老年看護学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
佐々木 明子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (20167430)
|
研究分担者 |
小野 ミツ 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60315182)
森田 久美子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 准教授 (40334445)
田沼 寮子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助教 (70336494)
山崎 恭子 東海大学, 健康科学部, 准教授 (70347251)
川原 礼子 東北大学, 医学部・医学系研究科, 教授 (40272075)
|
キーワード | 高齢者 / 予防訪問 / 地域看護職者 / 実施方法 / 効果 |
研究概要 |
早期に介護予防の支援が必要な高齢者を把握し対応するための方法として、アウトリーチ型の高齢者全数への予防訪問が有用である。しかし、その実施方法と高齢者の心身面、生活面や対費用効果の経済面を含めた総合的な効果は十分に明らかにされていない。そこで、地域看護職者による高齢者全数を目指した予防訪問の実施方法と効果を明らかにする研究を実施した。 1.わが国における高齢者全数を目指した予防訪問を実施している、北海道、東北、関東甲信越、九州の6自治体の地域特性と構造(人口、高齢者人口、保健師、看護師数など)と予防訪問の実施体制を、行政の保健福祉担当者、保健師への聞き取り調査により明らかにした。さらに高齢者全数を目指した予防訪問の実施方法(対象年齢、対象者への訪問の連絡方法、訪問回数など)を明らかにした。 2.高齢者への予防訪問の先進国の北欧のデンマーク、スウェーデン、フィンランドの実施体制と特に保健医療福祉の経済効果も含めた評価方法を、保健福祉担当者と地域看護職者への聞き取り調査により把握し、わが国の効果効率的な予防訪問の実施方法と評価方法を明らかにした。 3.わが国の高齢者全数を目指した予防訪問を実施した高齢者の満足度、心身の健康状態、生活状態、介護施設入所率、入院率、医療費、介護費、当地域の活性化などの評価指標を検討し、効果評価に着手した。以上のことから、わが国の高齢者全数を目指した予防訪問の実施方法の自治体による特徴と効果評価方法が明らかにできた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本と北欧における高齢者全数を目指した予防訪問を実施している自治体の聞き取り調査ができ、実施方法とその課題を明確化できた。さらに、その評価方法について、複数の自治体の担当者への聞き取り調査により、評価指標を明確化できた。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度に向けてさらに調査地域を拡大し、高齢者全数を目指した予防訪問の実施方法と効果の研究を推進することを予定している。
|