研究課題/領域番号 |
23390518
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
澤田 いずみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (50285011)
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研究分担者 |
宮島 直子 北海道大学, 大学院保健科学研究院, 准教授 (60229854)
高橋 由美子 札幌医科大学, 保健医療学部, 研究員 (60438033)
正岡 経子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (30326615)
影山 セツ子 富士常葉大学, 付置研究所, 研究員 (00290479)
塚本 美奈 北海道大学, 大学院保健科学研究院, 助教 (30608500)
丸山 知子 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (80165951)
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キーワード | 統合失調症 / 子育て / 精神科看護 / 外来支援 / ペアレントトレーニング / ネットワーク / 多職種連携 |
研究概要 |
①北海道浦河赤十字病院の精神科デイケアの子育て支援グループでフィールドワークを行い、デイケア支援者にペアレントトレーニングプログラム運営の資格を取得してもらい支援における活用について検討を始めた。デイケア通所者には、ライフスキル全般への支援と認知機能の特殊性への配慮が必要であり、プログラムの直接的な活用には課題が見られた。しかし、当事者の子育てへの思いは強く、他機関と連携しながら負担なく、子育てスキルを提供することは有効と思われ、短期的介入プログラムの必要性が明らかになった。 ②オーストラリアクィーンズランド大学でのフィールドワークを行い、ペアレントトレーニングプログラムの開発研究を行っているクィーンズランド大学のMathew R,Sanders教授に面会し、統合失調症患者へのプログラムの活用について情報提供を受けた。現在、精神病圏の親への実施がなされ評価段階であることが分かり、基本プログラムに障害に配慮した内容を付加すること、短期介入のための教材、WEB教材の必要性と方向性について示唆を得ることができた。 ③子育て支援外来開設に向けての専門職講習会の準備として、多職種対象の講演会の教材を作成し、試行的実施を行った。保育士17名、幼稚園教員10名、看護師3名、助産師4名、保健師6名、その他3名を対象に「精神障害をもつ人の子育て支援」について研修会を行い、分かり易い97.8%、支援ついて理解できた95.5%との結果を得た。精神障がい者家族会30名に対して、「統合失調症を治療しながら子どもを希望する方への支援」と題して学習会を行い、評価について分析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
①オーストラリアでのペアレントトレーニングの視察が今年度に繰り越されたため、具体的支援内容が確定していないため。 ②大学病院における看護外来の開設が遅れているため。
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今後の研究の推進方策 |
①については、オーストラリアへの視察は、今年度8月での実施のめどが立っている。ここで、短期介入プログラムが明らかになるため、視察後プログラムが具体化する予定である。 ②については、大学病院での実行の見通しを予測することができないため、外来支援に活用できる教材を開発し、同意の得られた総合病院での試行的評価を図ることで研究を推進する予定である。
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