アフリカの農村開発において内発的発展や持続可能な開発は重要な概念である。タンザニア南西部ムビンガ県K村での地域開発実践を対象とし、諸アクター間の相互作用によって創出される動的で定性的なプロセスを継続的にモニタリングしてきた。本研究では、主に給水事業と小水力発電事業に焦点をあて、1)内発性やキャパシティの発現過程とその内的・外的要因、2) 住民組織の役割、3) 水資源利用・管理と環境保全を巡る諸課題について検証し、協調的な地域社会構築へ向けての課題やアフリカ農村における内発的発展の可能性について示唆した。
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