研究課題/領域番号 |
23401010
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
富田 晋介 総合地球環境学研究所, 研究部, プロジェクト研究員 (60378966)
林 範彦 神戸市立外国語大学, 外国語学研究科, 准教授 (40453146)
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キーワード | 多言語社会 / 東南アジア大陸部 / 言語の多様性 / 社会ネットワーク |
研究概要 |
初年度としては、研究の核心となるフィールド調査の準備が最大の目的であった。異分野の専門を有する研究分担者・研究協力者が共有する枠組みを作り上げるための手段もその重要な作業である。11月中旬に日本ベースの研究チームを集め、研究の背景や目的およびフィールド手法を話し合う会合も設けた。そのチーム内、既に協力の経験のあるものと、これから初めて一緒に仕事するものもいる。1月に、ラオスで現地の研究協力者と会合し、フィールド調査の計画や、必要となる現地当局の許可など、具体的に話し合った。ラオスの方は、問題なく許可が降りたので、これからはラオス国立大学の協力のもとで順調に進むことが予想される。3月の下旬に、タイ国のチェンマイ大学にいる研究協力者とも打ち合わせを行い、2年目のフィールド活動を具体的に話し合い、現地で参加する研究者とも会った。このプロジェクトは、社会・人類言語学と地域研究合同で行うので、プロジェクト以外の人にもその試みを知ることもひとつの目的である。2月に開いたSpecial International Seminar" "Linguistic perspectives on the history of Southeast Asia : Rethinking the potential of historical linguistics within Area Studies"は、東南アジアにおける言語学を先導する学者5名招聘した。それぞれ刺激的な発表の後に、異分野対話的議論も盛り上がった。歴史的な観点から、現代社会の変化を考える必要性と、その社会変容を追求するアプローチを考える有意義な会であった。50人を超える観衆のもとで、本研究の意義を確かめ、その成果への期待を高めることにもなった。セミナー以外にも、研究代チームと招聘した専門家と相談することもあり、貴重な意見・情報交換も行った。その他、研究代表者と分担者の間にも、頻繁に会合し、2年目の計画を具体的に準備を始める段取りに入った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画の準備段階に当たる関係者打ち合わせやセミナー、そして現地協力者との連絡などが順調にすすんでいるということで、全体が計画通りに動いている。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に従って進むことが予想される。2年目のフィールドワークに切り替える準備を進めて、現地での調査活動に移る。
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