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2011 年度 実績報告書

ハノイ都市基盤の形成-歴史的推移と環境多様化のダイナミズム

研究課題

研究課題/領域番号 23401011
応募区分海外学術
研究機関京都大学

研究代表者

柴山 守  京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (10162645)

研究分担者 柳澤 雅之  京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (80314269)
大田 省一  京都工芸繊維大学, 文化遺産教育研究センター, 特任准教授 (60343117)
米澤 剛  大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 准教授 (90402825)
キーワードベトナム / 都市形成 / 紅河デルタ / 地質構造分析 / 微地形分析 / 仏領期ハノイ / 時空間分析 / GIS分析
研究概要

ベトナム国首都ハノイの19世紀から21世紀に至る都市形成過程について,伝統的都市形態から現在の「近代」都市形成への推移,自然地形・環境,地下構造,紅河デルタの役割などと社会・住民組織の営みを重層的に俯瞰し,4次元時空間分析を中心にした地域情報学的手法により都市ハノイ像を総合的に解明する.
具体的には,第一に1831年以降の都市基盤共同体変遷,都市歴史空間の分析を行い,第二に20世紀後半から現在に至る微地形分析,水文環境,紅河堤防などの自然環境・現象と<ひと>の営みの関係を地下・地表・地上を統合し,解明する・第三にハノイ中心部の都市基盤形成を広域ハノイ圏の人間・自然生態との関連で解明し,総合的な都市基盤形成過程のダイナミズムを明らかにする.
□都市基盤共同体研究-中心部からハノイ圏に至る都市開発地域の都市基盤共同体・コミュニティ調査,移住民・住民組織と住民意識の変容を把握する研究においては,ハノイ・タインスアン地区にて集団住宅居住者の履歴調査を実施した(桜井).
□都市基盤環境研究-ハノイ圏の地下構造情報の収集と紅河西岸におけるボーリング調査にもとづき,紅河デルタ地層との比較検討を行い,ハノイ圏地質構造分析の研究を進めた(米澤).また,洪水・災害等の資料収集と現地との共同研究を開始した(米澤,大田).
□地域情報学的解明-ハノイ中心部全域の地図資料収集・地物データ入力と微地形分析,GISデータ作成による3次元景観モデル構築.地下・地表・地上の水問題に関する基礎資料の収集を開始した(柴山,米澤).

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

第一に1831年以降の都市基盤共同体変遷,都市歴史空間の分析を行い,第二に20世紀後半から現在に至る微地形分析,水文環境,紅河堤防などの自然環境・現象と<ひと>の営みの関係を地下・地表・地上を統合し,解明する.第三にハノイ中心部の都市基盤形成を広域ハノイ圏の人間・自然生態との関連で解明し,総合的な都市基盤形成過程のダイナミズムを明らかにする目的に対し、第一課題については村落から都市化へのGIS分析を除き,分析研究が順調に進捗した.第二については,ハノイ微地形分析が完了した.今後は,地下構造と水問題が課題になる.第三に,総合的な都市基盤形成過程の基本的分析に着手した,

今後の研究の推進方策

これまでの研究から歴史的推移と環境多様化のダイナミズムを探るためには,ハノイ中心部からハノイ圏全域に分析範囲を拡げ,地下・地表・地上の地図および自然環境等の基礎的資料・データ収集が必要となった.平成24年度では,特に地下・地表・地上の高精細地図資料および気象,排水,河川流量など都市基盤データ,センサスなどの基礎的資料を収集し,これまでのハノイ中心部から連続的した広域ハノイ圏の分析に着手する.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ハノイ都市形成過程:GIS-4D分析2012

    • 著者名/発表者名
      柴山守
    • 雑誌名

      歴史GISの地平

      ページ: 177-188

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ハノイの都市形成と自然環境2012

    • 著者名/発表者名
      米澤剛
    • 雑誌名

      歴史GISの地平

      ページ: 189-196

    • 査読あり
  • [図書] 地域情報マッピングからよむ東南アジア2012

    • 著者名/発表者名
      柴山守
    • 総ページ数
      338
    • 出版者
      勉誠出版

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公開日: 2013-06-26  

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