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2013 年度 実績報告書

北アメリカ北西海岸先住民諸語の自然談話にみられる複文の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 23401024
応募区分海外学術
研究機関東京外国語大学

研究代表者

渡辺 己  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (30304570)

研究分担者 堀 博文  静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (10283326)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2014-03-31
キーワードセイリッシュ語 / ハイダ語 / 複文 / 自然談話
研究概要

2013年度は以下のとおり現地調査をおこなった。
1.渡辺: スライアモン語現地調査, 2013年8月(約5週間)
2.清沢(研究協力者):ハルコメレム語およびリルエット語現地調査,8月(約4週間)および2月~3月(約3週間)
研究協力者(海外共同研究者)のマリアン・ミスンとニコラス・エバンズとはメールによって連絡を取り続けたほか,渡辺はミスンと2014年1月に,さらに渡辺は両者と2014年2月に実際に会って研究打ち合わせをおこなった。国内の研究者同士も主にメールを使っての連絡をとったが,機会を作って実際に会って,研究打ち合わせをおこなった。
本研究では,特に,自然談話のなかで節と節がどのように結びつくか考察をおこなってきた。参加者が取り組む対象言語はいずれも今まで収集されたテキスト(自然談話)が少なく,その採録,書き起こし,話者との発音表記(書き起こし)や媒介言語への訳の確認
など,基礎的な作業を地道に続けるしかない。いずれの言語も話者数が少なく,このような資料を集めるのは緊急の課題であり,単語や単文を集める以上に労力はかかるが,後世に資料を残すためにも重要であると考えられる。特に複数の節がどのようにつながっていくか,そしてなかでも,従属節が主節なしで現われる現象は,自然談話ではなくては出てこないデータである。そのようないわゆる言いさしの現象については,渡辺とエバンズが中心となっておこなった2011年のシンポジウムの成果論集をこの2名で編集中である。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 危機言語にみる変異と変化―ハイダ語(北米先住民諸語)の場合2014

    • 著者名/発表者名
      堀博文
    • 雑誌名

      危機言語にみる変異と変化―ハイダ語(北米先住民諸語)の場合

      巻: 第18号増刊号 ページ: 75-97

  • [学会発表] “Historical origins of the applicative suffixes in Sliammon Salish”

    • 著者名/発表者名
      渡辺己
    • 学会等名
      2014 Meetings of the Society for the Study of the Indigenous Languages of the Americas (SSILA)
    • 発表場所
      Minneapolis, U.S.A.
  • [学会発表] The Polysynthetic Nature of Salish

    • 著者名/発表者名
      渡辺己
    • 学会等名
      International Symposium on Polysynthesis in the World’s Languages
    • 発表場所
      国立国語研究所
  • [学会発表] “Polysynthesis” in Haida.

    • 著者名/発表者名
      堀博文
    • 学会等名
      International Symposium on Polysynthesis in the World’s Languages
    • 発表場所
      国立国語研究所
  • [図書] Bernard Comrie and Andrej Malchukov (eds.), Valency Classes: A comparative handbook. (“Valency Classes in Sliammon Salish.”執筆)2014

    • 著者名/発表者名
      渡辺己
    • 総ページ数
      未確定
    • 出版者
      Mouton
  • [図書] Elsie Paul, Written As I Remember It, in collaboration with Paige Raibmon and Harmony Johnson. (“ Notes on the Sliammon Language. ” 執筆)2014

    • 著者名/発表者名
      渡辺己
    • 総ページ数
      468
    • 出版者
      University of British Columbia Press.

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公開日: 2015-05-28  

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