研究課題
研究計画に基づき、大要以下の調査を実施した。伊香俊哉・林博史:法務省から国立公文書館に移管され、公開されたBC級戦犯裁判関係の資料調査を統轄し、オランダ、フィリピン、中国など多数の関係資料を収集した。林はそこで得られた重要な資料について、順次、資料紹介をおこない、公表している。また伊香は中国の戦犯裁判政策についての報告を中国の首都師範大学とハワイ太平洋大学共催のシンポジウムで行なった。芝健介:ドイツのバイエルン州立文書館でニュルンベルク裁判史料の調査・収集を実施した。またこの間に収集した資料・研究文献も生かした『2つの世界大戦とヨーロッパ戦後処理-戦争・戦犯裁判・歴史学』『ニュルンベルク裁判』を公刊した。永井均:フィリピンにおいては、国軍やロペス記念博物館などでフィリピン側の戦犯政策に関する資料調査を実施、また戦犯法廷の裁判長マメルト・モンテマヨール少佐の子息ほかへのインタビューを行った。日本国内においては、死刑囚や終身刑囚、その遺族をはじめ、多くの戦犯関係者にインタビューを実施し、また国会図書館やアジア経済研究所などで資料収集を行なった。内海愛子:台湾人・朝鮮人戦犯関連資料を日本の国立公文書館・外交史料館および台湾の中央研究院などで収集し、その成果を、東京の台湾オーラルヒストリー研究会、台湾の中央研究院人文社会科学館「口述歴史研究の方法と課題――帝国支配、脱植民地。新たな国境について」研究会で報告した。また韓国、インドネシアで関係者にインタビューを行なった。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (3件) 図書 (7件)
HIROSHIMA RESEARCH NEWS
巻: 第17巻第2号(通巻49号) ページ: 1-2
季刊戦争責任研究
巻: 第82号 ページ: 17-29
巻: 第83号 ページ: 44-50
大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター年報
巻: 第11号 ページ: 24-31
台湾口述歴史研究
巻: 第11集 ページ: 35-72