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2015 年度 実績報告書

先端技術を用いた中央アジアのシルクロード・シルクロード都市の総合的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 23401035
研究機関帝塚山大学

研究代表者

宇野 隆夫  帝塚山大学, 文学部, 教授 (70115799)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2016-03-31
キーワードシルクロード網 / 交易ネットワーク / シルクロード都市 / 中央アジア / ザラフシャン / GPS / GIS / 3Dレーザースキャニング
研究実績の概要

本研究は,ユーラシアのシルクロードネットワークの中枢地帯と考える中央アジアに焦点をあてて,そのネットワーク構造を解明する事を目的とした。
その中でもザラフシャン川中流域(ウズベキスタン・サマルカンド州)が,シルクロード交易で活躍したソグド商人の本貫地であり,シルクロード都市遺跡の集中地帯であるため,集中的な調査を実施してきた。その結果,この地域の東部のサマルカンド・アフラシアブ城と,西部のダブシア城がアケメネス朝ペルシア期から(紀元前7世紀頃から)近代に至るまで,東西の2大中心地として面的な十字路地帯を形成してきたことが明らかになった。
この調査の中で,南のカフィル・カラ城がもう一つの中心地である可能性が浮かびあがり,最終年度はこの都市遺跡の調査を重点的に実施した。その結果,カフィル・カラ城はイスラム勢力の侵攻期(西暦7世紀末~8世紀初め)に徹底的に破壊されて以後は小規模になったが,それ以前は上記二つの遺跡に匹敵する存在であったと推定できるようになった。また文書を封印する粘土帯に印章を押印した資料(封泥)が多数出土するなど,上記二つの中心遺跡と違う性格(おそらく在来宗教の中心)をもっていたと推定できるようになった。
本年度の調査の結果,当該地域においてゾロアスター教期には三つの中心,イスラム教期には二つの中心がハブ地帯のネットワークを形成していたと考えられるようになった。その結果,当該地域の交易ネットワークは,中国・長安城や日本・平城京におけるような首都が中心でありまたしばしば遷都したあり方とは,大きく違う構造をもっていたことを明らかにする事ができたと,評価している。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] カフィルカラ遺跡出土封泥について2016

    • 著者名/発表者名
      ベグマトフ・アリシェル、ベルディムロドフ・アムリディン、ボゴモロフ・ゲナディ、宇野隆夫、 吉田 豊、影山悦子
    • 学会等名
      西アジア考古学会
    • 発表場所
      名古屋大学東山キャンパス
    • 年月日
      2016-06-13 – 2016-06-14

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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