研究課題/領域番号 |
23401039
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
丸山 浩明 立教大学, 文学部, 教授 (50219573)
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研究分担者 |
宮岡 邦任 三重大学, 教育学部, 教授 (70296234)
山下 亜紀郎 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 助教 (60396794)
ドナシメント アンソニー 金城学院大学, 文学部, 講師 (30734991)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | アマゾン / 低投入持続型農業 / ヴァルゼア / テラフィルメ / ペルー下り / 日系人 / 家族史 / 天然ゴム |
研究実績の概要 |
本年度は、アマゾン川流域でまだ調査が実施されていない上流域のリベラルタとボアビスタを対象に現地調査を行った。各地での研究実績は以下のようである。 1.リベラルタは、アマゾン川の支流であるベニ川とマドレ・デ・デウス川の合流点に位置するボリビア・ベニ州の小都市である。ここは、かつて「ペルー下り」と呼ばれるペルー日本移民が、20世紀初頭にアマゾンで隆盛を極めた天然ゴムブームに誘引され、アンデス山脈を越えて集まった日本人ゆかりの町として知られる。今回の調査では、「リベラルタ日本・ボリビア文化協会」に残る写真や資料から、「ペルー下り」とされる日本移民の来歴や生業を調査するとともに、今も当地に生きるその子孫からの聞き取り調査により、家系図や家族史を明らかにした。その結果、時代とともに大きく変化してきた日系人のリベラルタでの生存戦略が明らかになった。また、彼らの生活に深く関わるヴァルゼアとテラフィルメの分布や、河川水と井戸水の水質を比較検討した。 2.ブラジル・ロライマ州は、ベネズエラと国境を接するアマゾン川の上流域に位置する。第二次世界大戦後、同州には州都ボアビスタとインディオ居留地に隣接する奥地のタイアーノに日本人移住地が設置され、多くの日本人が入植した。しかし、タイアーノはすぐに崩壊し、またボアビスタからも多くの移民が他州へと離散して、同州の日本人移住地は壊滅状態となった。しかし、その後はブラジル南部から、米作など近代的な大規模農業の可能性に魅せられた日系人らの入植が進み、現在では100家族以上の日系人が生活している。今回の調査では、ボアビスタを中心に生活するすべての日系人の家族構成や職業などを調査した。またその数は少ないものの、現在もボアビスタで生活する戦後日本移民の子孫を対象に家系図や家族史を調査し、自然・社会環境の変化に適応した彼らの生存戦略を分析した。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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