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2012 年度 実績報告書

自然科学分野における才能教育の動向と可能性についての調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 23402003
応募区分海外学術
研究機関宮崎大学

研究代表者

中山 迅  宮崎大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (90237470)

研究分担者 白川 友紀  筑波大学, システム情報工学研究科(系), 教授 (20112021)
隅田 学  愛媛大学, 教育学部, 准教授 (50315347)
鈴木 誠  北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (60322856)
猿田 祐嗣  国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 総合研究官 (70178820)
渡辺 政隆  筑波大学, 広報室, 教授 (70356286)
三宅 志穂  神戸女学院大学, 人間科学部, 准教授 (80432813)
泉 俊輔  広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (90203116)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2014-03-31
キーワード才能児 / 科学教育 / 自然科学 / 教育課程 / 才能教育 / 諸外国の動向
研究概要

才能教育について,フィンランドの数学に特化した教育,及びグランゼコールとその予備学校について調査を実施し,引き続き調査を継続している。また,ブダペストに本拠を置くヨーロピアン・タレントセンターを訪問し、才能児教育支援事業の聞き取り調査を行った。
英国については,ノッティンガムに赴き、同地におけるチルドレン・ユニバーシティの活動に関する聞き取り調査を行った。また,イギリスにおける才能教育の経緯と現状について昨年末に実施したキングスカレッジロンドンと,ロンドン・サイエンス・ラーニングセンターにおけるインタビュー結果について,日本科学教育学会年会において公表した。また,新たな知見を得るために,ケンブリッジ大学教授Keith Taber氏にインタビューし,Enriching School Science for the Gifted Learnerプロジェクトの資料を得て,これについてさらに検討中である。
韓国については,昨年度には訪問しなかった漢城科学高等学校,ソウル市の学習塾2カ所,ソウル市科学展示館,国立果川科学館,国立海洋博物館を訪問し,見学とインタビューを行った。また,Webの検索により韓国における才能教育に関する釜山広域市英才教育振興院等の公表文献を得た。
TIMSS2007の理科学力データを学校単位に集計して求めた学校・学級間格差が参加国の中で最も大きかったシンガポールの才能教育について,現地調査を行った。初等教育の低学年において約1%の児童を選抜して行う英才教育制度や,科学教育を幼児段階から行うためのナショナル・サイエンス・センターの取り組みを明らかにした。
米国のフォーマルな科学才能教育について整理して公表した。そしてそれらの比較対象としての日本の科学才能教育の動向や特徴について整理して,シンポジストとして学会発表を行うと共に論文として発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

フィンランド,英国,韓国などの才能教育の現状と課題についての訪問調査を実施し,その成果の一部を発表している。よって,おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

9月~10月に、国内の数学教諭を同行の上フィンランドの英才教育の具体的学習内容の調査を予定している。また,7月に、フランスの幼児教育、芸術教育の調査を予定している。さらに,次年度はイスラエルでの才能児教育の支援事業を調査すると同時に、各国の関連事業との比較検討を行う予定である。また,アメリカ,中国,韓国,日本のそれぞれの国において,文系と理系学習観の違いについての調査の実施を計画している。韓国について,KAIST附設韓国科学英才高校,釜山広域市英才教育振興院について調べる。これまで科学高校の生徒は大半が早期卒業していたが,朴大統領の政策により抑制されるので,その変化について調べる。中国については,昨年は反日デモ等の影響で湖南師大附中の訪問ができなかったが,様子を見て今年は訪問調査を行いたい。さらに,米国及び英国のフォーマル及びインフォーマルな科学才能教育の実態について調査を行う。その他,才能教育に関する既存の大規模な調査資料等を収集して整理する。

  • 研究成果

    (18件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国立大学における編入学試験の出願動向2013

    • 著者名/発表者名
      白川友紀,島田康行,大谷 奨,本多正尚
    • 雑誌名

      大学入試研究ジャーナル

      巻: 23 ページ: 191-198

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 筑波大学『理数学生応援プロジェクト』とスーパーサイエンスハイスクールとの関係2013

    • 著者名/発表者名
      川勝 望,白川友紀,他
    • 雑誌名

      大学入試研究ジャーナル

      巻: 23 ページ: 185-189

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Emerging Trends in Japan in Education of the Gifted: A Focus on Science Education2013

    • 著者名/発表者名
      Sumida, M.
    • 雑誌名

      Journal for the Education of the Gifted

      巻: in print ページ: in print

    • 査読あり
  • [雑誌論文] リスク回避のための科学的リテラシー教育2012

    • 著者名/発表者名
      鈴木 誠
    • 雑誌名

      高校教育

      巻: 45(12) ページ: 34-38

  • [雑誌論文] いかに「やる気」を捉え、指導に生かすか2012

    • 著者名/発表者名
      鈴木 誠
    • 雑誌名

      児童心理

      巻: 67(1) ページ: 107-112

  • [雑誌論文] 参加者と実施者双方向の学びを促すサイエンスコミュニケーション~筑波大学キッズ・ユニバーシティの試み~2012

    • 著者名/発表者名
      尾嶋好美・渡辺政隆
    • 雑誌名

      本サイエンスコミュニケーション誌

      巻: 1 ページ: 76-83

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 学校教育におけるサイエンスコミュニケーション2012

    • 著者名/発表者名
      渡辺政隆
    • 雑誌名

      理科の教育

      巻: 61(10) ページ: 58

  • [雑誌論文] 理科における学力を考える -TIMSS調査データからみた学力格差-2012

    • 著者名/発表者名
      猿田祐嗣
    • 雑誌名

      日本理科教育学会全国大会発表論文集

      巻: 10 ページ: 55-56

  • [雑誌論文] TIMSS調査データから見た学力格差2012

    • 著者名/発表者名
      猿田祐嗣
    • 雑誌名

      理科の教育

      巻: 728 ページ: 5

  • [学会発表] フィンランドの大学入試資格試験

    • 著者名/発表者名
      鈴木 誠
    • 学会等名
      全国大学入学者選抜連絡協議会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター
  • [学会発表] フィンランドの理数教育最新事情-その光と影-

    • 著者名/発表者名
      鈴木 誠
    • 学会等名
      日本科学教育学会第36回年会
    • 発表場所
      東京理科大学
  • [学会発表] From Top-down to Bottom-up : Science Communication Policy in Japan

    • 著者名/発表者名
      Watanabe, M
    • 学会等名
      First ational History, Philosophy and Science Teaching Gropup Asian Regional Conference
    • 発表場所
      Seoul University(韓国)
  • [学会発表] 国立大学における編入学試験の出願動向

    • 著者名/発表者名
      白川友紀
    • 学会等名
      平成24年度全国大学入学者選抜研究連絡協議会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター
  • [学会発表] イギリスにおけるG&T教育の経緯と現状:2011年インタビュー調査から得られた事例的知見

    • 著者名/発表者名
      三宅志穂
    • 学会等名
      日本科学教育学会第36回年会
    • 発表場所
      東京理科大学
  • [学会発表] 筑波大学『理数学生応援プロジェクト』とスーパーサイエンスハイスクールとの関係

    • 著者名/発表者名
      川勝 望,白川友紀,他
    • 学会等名
      平成24年度全国大学入学者選抜研究連絡協議会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター
  • [学会発表] 理科における学力を考える -TIMSS調査データからみた学力格差-

    • 著者名/発表者名
      猿田祐嗣
    • 学会等名
      日本理科教育学会第62回全国大会
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 招待講演
  • [学会発表] Trends in Educational Policy for the Gifted in Japan

    • 著者名/発表者名
      Manabu Sumida
    • 学会等名
      Asia-Pacific Conference on Giftedness
    • 発表場所
      Dubai International Convention & Exhibition Center
    • 招待講演
  • [図書] 才能教育-児童生徒の多様なニーズに応じる理科教育の新展開 (日本理科教育学会編,今こそ理科の学力を問う)2012

    • 著者名/発表者名
      隅田学
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      東洋館出版社

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公開日: 2014-07-24  

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