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2011 年度 実績報告書

中国レアアース産業の政策転換とその実施状況に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 23402029
応募区分海外学術
研究機関弘前大学

研究代表者

黄 孝春  弘前大学, 人文学部, 教授 (10234684)

研究分担者 田中 彰  名古屋市立大学, 経済学研究科, 教授 (00275116)
康上 賢淑  鹿児島国際大学, 経済学部, 准教授 (90335000)
キーワードレアアース / 資源戦略 / 産業高度化
研究概要

本研究はまず中国のレアアース政策転換の背景・内容及びその狙いを分析し、次に南北二大鉱山への現地調査を通じてそのような政策の実施状況を考察したうえで、その達成度と問題点を明らかにし、最後にそれが日本企業に与える影響とその対応策について検討することを目的にしている。
平成23年度は日本国内で開催された関連の学会、研究会、また中国で開催された関連のシンポジュウムに出席し、最新情報の収集に努めた。と同時に新聞、雑誌、ウェブサイトからレアアース関連の情報を収集し、整理した。現在、中国以外の地域でのレアアースの生産状況、日本におけるレアアース代替材料開発の進展、リサイクルによるレアアースの回収、中国におけるレアアース企業の統合再編、応用産業への参入などに関する最新情報に対する分析を行っている。
また日本国内では業界主要企業関係者、中国では軽希土類を産出する内モンゴルの包頭市を中心に聞き取り調査を行った。とくに包頭市が進めている企業買収と統合に関する情報を仕入れることができた。
また日本と中国におけるレアアース産業の発展特徴を探るため、1988年以降毎年開催してきた日中レアアース交流会の文献資料を閲覧し、分析している。その資料が1990年代中頃、中国レアアース政策転換の背景を理解するために有用と考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2010年末から2012年3月まで、レアアース価格は暴騰暴落を経験してきた。その背後には中国政府の政策、産業現場の動き、需要側の動向、日本の対応など多くの要素が絡まれている。このような状況の中で多くのホットな情報が得られ、研究に大変良い環境に恵まれている。

今後の研究の推進方策

平成24年度は予定通り中国南方での現地調査のほか、国内外のシンポジュームや研究会に出席し、また関連の企業への聞き取り調査を行うことになっている。レアアース原材料だけでなく、それを加工・利用した関連産業の動向について掘り下げて中国レアアース産業政策の転換及びその実施状況が及ぼした結果について考察していきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 戦後日本の資源ビジネス2012

    • 著者名/発表者名
      田中彰
    • 総ページ数
      331
    • 出版者
      名古屋大学出版会

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公開日: 2013-06-26  

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