本研究では、海外の日系国際児(一方の親が日本人、他方が外国人の子ども)に必要な教育支援について明らかにすることを目的とする。調査参加者は、アジア(インドネシア)で成長する日系国際児37人とヨーロッパ(ドイツ)で成長する日系国際児32人の合計69人(10代後半から30代前半)だった。フィールドワークおよび半構造化面接による詳細なデータの収集や分析をおこなった。その結果、言語・文化の継承(習得)および文化的アイデンティティについて、両国の日系国際児の共通点および相違点を明らかにし、教育支援を明示した。
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