研究課題/領域番号 |
23402065
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育社会学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
黒田 一雄 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (70294600)
|
研究分担者 |
杉村 美紀 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (60365674)
吉田 和浩 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 教授 (70432672)
西村 幹子 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (20432552)
|
キーワード | 教育 / グローバルガバナンス / ミレニアム開発目標 / EFA / 地域統合 / 多層性 / ユネスコ / 世界銀行 |
研究概要 |
政治経済社会のグローバリゼーションと、デファクトで進展するクロスボーダー化によって、従来国家(ナショナル)のレベルにおいての主な政策決定がなされてきた教育においても、世界的(グローバル)もしくは地域的(リージョナル)なレベルでの多層的なガバナンス体制構築の重要性が増しつつある。本研究は、教育の国際的な政策決定メカニズムを、クローバルとリージョナルの2段階をナショナルとの対比・相互関係で考察し、その過程を分析・理論家するつこを目的にしている。ひいては、教育分野からグローバルガバナンス研究や地域統合研究への新たな分析フレームワークと理論仮説の提示を試み、日本や国際社会における国際教育交流・協力・連携の実践・政策過程に貢献することを目的としている。 本年度は初年度にあたり、関係者との連絡調整を行い、研究代表者が既に進めていたアジアに関するフレームワークの研究の対象機関と情報収集項目を確認した(対象機関:世界銀行、アジア開発銀行、アフリカ開発銀行、ユネスコ、ユニセフ、東南アジア文部大臣機構など)。次いで、同様のフレームワークで、グローバルとリージョナルのフレームワークを分析するため、現地でフィールド調査を行った(対象機関:世界銀行、アフリカ開発銀行、アフリカ連合、南アジア大学連合)。また、一国の視点からリージョナル機関との関係を調査するため、マラウィでの調査を実施した。現在は、関連するリージョナル機関のインターネット情報の収集と整理をしており、目的やメンバーシップ、事業などの観点からの分類・分析を進め、グローバル及びナショナルな機関との対比の上でリージョナル機関の機能や特性について理論的考察を行っている。研究組織を立ち上げ、既存資料の収集に努め、その共有化を行った。以下の研究分担者・協力者が現地調査を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究分担者の協力のもと、環地調査も順調に進展している。
|
今後の研究の推進方策 |
現地調査のデータや収集資料から得られた情報を基に、教育ガバナンスの多層性の理論化を試行的に行っているが、未だその方向性が定まらない。国際関係論やグローバル化論などの社会学的なアプローチについて、学びながら、オリジナルな教育の国際約ガバナンスの理論的理解を進めたい。
|