• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

落雷の最終雷撃過程の完全解明とこれに基づいた帰還雷撃モデルの改善

研究課題

研究課題/領域番号 23403007
応募区分海外学術
研究機関岐阜大学

研究代表者

王 道洪  岐阜大学, 工学部, 准教授 (20273120)

研究分担者 高木 伸之  岐阜大学, 工学部, 教授 (80179415)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード雷害 / 雷放電 / 帰還雷撃 / 最終雷撃過程
研究概要

前年度に引き続いて、フロリダ大学のロケット誘雷実験場でフロリダ大学の雷研究グループと共同で雷の最終雷撃過程について一年間の落雷観測実験を実施した。昨年度の観測実験では異常ロケット誘雷一例を含めて、20個以上のロケット誘雷と近距離の自然落雷8個の収得に成功した。これらの観測実験と並行して、一昨年度の観測データを解析し、以下の成果が得られた。
1. 帰還雷撃の開始高度は帰還雷撃の電流ピーク値との間に指数関係があり、その関係式を実験で世界初めて求めることができた。
2. 帰還雷撃はある開始高度で開始した後、上下双方向に進展し、自然雷の第一雷撃の下向き進展速度が通常の帰還雷撃速度より一桁低いことが分かった。
3. 帰還雷撃の光信号波形と電流信号波形との間には立ち上がり部分でよい相関性が確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度は期待した以上にロケット誘雷が成功しており、また、実験場内で自然落雷も発生したため、本研究で一番肝心としての観測データを多数収得できた。

今後の研究の推進方策

引き続き、フロリダ大学のロケット誘雷実験場で雷観測実験を行う。今までの観測実験では帰還雷撃の観測に成功したが、帰還雷撃に至るまでの上向きリーダの観測にまだ成功していなかった。今年度は観測機器をより雷撃点の近くに移動し、上向きリーダの観測に力を入れる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] High Speed Optical Observation on Initiation Process of Lightning Return Strokes2012

    • 著者名/発表者名
      D.Wang
    • 雑誌名

      Proceedings of 31th International Conference on Lightning Protection

      巻: なし ページ: No.126, 6 pages

    • 査読あり
  • [学会発表] フロリダにおける落雷の最終雷撃過程についての超高速光観測-2012-2013

    • 著者名/発表者名
      石川裕規、王道洪、高木伸之
    • 学会等名
      日本大気電気学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130109-20130110
  • [学会発表] 地上付近における落雷の伝搬特性2012

    • 著者名/発表者名
      石川裕規、王道洪、高木伸之
    • 学会等名
      日本大気電気学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20120913-20120914

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi