• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

地上・衛星同時観測によるPc5地磁気脈動の励起・伝播特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23403011
応募区分海外学術
研究分野 超高層物理学
研究機関独立行政法人情報通信研究機構

研究代表者

長妻 努  独立行政法人情報通信研究機構, 電磁波計測研究所宇宙環境インフォマティクス研究室, 研究マネージャー (50359014)

研究期間 (年度) 2011-11-18 – 2016-03-31
キーワード地上-衛星同時観測 / ST-APOG特別観測モード実施 / Pc5磁場変動と電場変動の一致
研究概要

H24年度は、研究打合せ及び観測装置(磁力計)の保守として、8月にパラツンカ、及びマガダンを訪問した。ここには、それぞれロシア連邦宇宙物理電波伝搬研究所極東支所(IKIR)の観測所があり、我々が磁力計を設置して観測を実施している。また、パラツンカにあるIKIRの研究所で現地の研究者(Sergey Smirnov、他)と打合せを行い、ロシア連邦ケープシュミット(CST:北緯68.93度、西経179.45度)の磁力計データの利用について相談を行った。
9月にはアラスカ大学のJef Spaletaと米国アラスカ州キングサーモンを訪問し、現地に設置している短波レーダ(KSR)及び磁力計の保守を行った。また、2012年9月4日に打ち上げられた放射線帯探査機のVan Allen Probes(VAP)との共同観測によるPc5地磁気脈動の研究を行うために、VAPがKSRの視野の上空を通過する時に、3本のレーダービームを用いて高時間分解能で電場を計測する特別観測モード(ST-APOG)を走らせて、観測データの取得を行った。
更に、本特別観測データ、及びキングサーモン、ティキシー、パラツンカ、マガダン等の地磁気データを用いてPc5地磁気脈動のイベントの初期解析を実施した。その結果、磁場変動と電場変動の間に良い対応関係があることが見られ、併せて電場変動のパターンが緯度方向、経度方向にドリフトしていることが明らかになった。
また、取得した観測データ等を保存するためのハードディスク等を購入した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

磁力計観測ネットワーク及び短波レーダの保守、及び特別観測モードのプログラムを動作させる等の作業が実施出来たことにより、磁力計の観測データ、HFレーダの観測データの比較したPc5の解析研究が可能となった。また、地上データをイベント的に相互比較する環境が整い、初期解析を実施することができた。

今後の研究の推進方策

H25年度は、人工衛星のデータ(ETS-VIII、VAP)のデータを加えた地上-衛星同時観測のイベント解析を中心に進めたい。また、統計解析に向けたデータ処理、解析プログラムの開発も併せて行っていく。更に、得られた結果を論文にまとめ、海外の学会等で発表したいと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Pc5 Observations using ST-APOG mode of King Salmon HF radar2013

    • 著者名/発表者名
      長妻 努
    • 学会等名
      SuperDARN 2013 Workshop
    • 発表場所
      カナダ・サスカチュワン州ムースジョー
    • 年月日
      20130527-20130531
  • [学会発表] ST-APOGモードによるPc5の観測 -初期結果-

    • 著者名/発表者名
      長妻 努
    • 学会等名
      SuperDARNによる極域超高層大気研究集会
    • 発表場所
      東京都立川市・国立極地研究所
  • [学会発表] King Salmonレーダーを用いたST-APOGモードによるPc5の観測

    • 著者名/発表者名
      長妻 努
    • 学会等名
      第5回電磁圏物理学シンポジウム
    • 発表場所
      福岡県福岡市・九州大学西新プラザ
  • [学会発表] Pc5 Observations using ST-APOG mode of King Salmon HF radar

    • 著者名/発表者名
      長妻 努
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2013年大会
    • 発表場所
      千葉県千葉市・幕張メッセ国際会議場

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi