ネパール国の世界遺産地域であるカトマンズ盆地において,現地の地質・地震学の専門家と共同で,地下構造を評価し,それに基づいた,強震動評価を試みた. 第1に強震観測を盆地内外で開始した.第2に観測地点の付近の浅部地下構造を表面波探査法により推定した.強震観測により良好な地震記録が得られており,それら記録のスペクトルより,表面波探査により推定した地下構造と整合性のある事を確認した.カトマンズ盆地および周縁部で得られていなかった強震記録を高品質で得たのは本研究が初めてで有り,今後の強震動予測への重要な基礎資料となる.
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