本研究は,国際プロジェクトマネジメントに関わるケースメソッドによる教育開発を目的とし,「交渉力」,「プロジェクト評価」,「組織マネジメント」等に関する10件のケース教材を作成するとともに,実際の授業での活用を通じた教育開発を行ったものである.教材作成においては,討論を通じて学生が何を“takeaway”できるかが授業の成果に直結する点が最も重要であるが,国際経験の乏しい学生の想像力を如何に引き出すかが非常に難しく,それを補う授業の工夫が必要であった.今後,継続的にティーチングノートの改善を図るような地道な取組みが必要であり,今次研究を通じて,その組織体制作りを行うことができた.
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