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2011 年度 実績報告書

人口減少時代の都市郊外住宅地の現状と政策を巡る欧州・日本の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 23404024
応募区分海外学術
研究機関法政大学

研究代表者

保井 美樹  法政大学, 現代福祉学部, 准教授 (60345147)

研究分担者 宮城 孝  法政大学, 現代福祉学部, 教授 (70276864)
キーワード国際研究者交流 / イギリス / リバプール / 北九州 / 多摩ニュータウン
研究概要

研究初年度である2011年度は、研究体制の立上げと基本的な情報整理を行った。具体的には、次の通りである。
まず、4~7月にかけて国内の調査地を検討し、地域の概況に関する基礎調査や関係者への協力依頼・ヒアリングを実施して、対象とすることを決定した福岡県北九州市と東京都多摩市から統計情報を入手した。その後、入手した統計情報を使い、地理情報システムを用いたデータ整理の方法を本研究に参加する仁科伸子研究員・石井義之院生と共に検討した。
2011年8月には、英国の研究パートナーと今後の研究について協議を行うと共に、英国の調査候補地であるリバプール及びその郊外の自治体や非営利団体を共に訪ね、基本的な情報収集を行った。その成果を一部活かし、その前に実施した米国の衰退都市での取り組みと併せて、9月には学会発表も行った。
2011年9月以降は、上記の収集データ・情報を整理しつつ、更なる研究の方向性について関係者で協議を行った。海外の研究協力者との連携については、基本的にメールや電話を使って、調査結果の整理や進め方についての協議を行った。その結果、2012年春に日本の人口減少地域・都市における共同調査を行うこととした。これについては、当初、2012年3月の予定であったが、英国側の希望により年度をまたぐ4月となったが、英国からAlan Maceロンドン大学准教授と、英国のコミュニティ団体の全国団体であるLocality研究員のIsabelle Pit氏を招き、実現した。このときに、関係者を招いたシンポジウムを行うと共に、日本における人口減少都市・地域の事例として、東京都多摩ニュータウン及び北九州市を訪ね、共同調査を実施することができた。また、英国の取り組みを「新しい公共」という地域づくりの担い手や手法の視点から整理した論文も寄稿した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度は、海外の連携研究者と研究計画のフレームを作成・共有し、初回の共同調査を日本及び海外において実施すること、及び、国内の人口減少都市及びコミュニティのデータ整理を行うことが目標であり、その点において、順調に推移していると考えられる。

今後の研究の推進方策

次年度以降は、昨年度までに実施した調査の内容をまとめると共に、明らかになった課題を踏まえて次の調査を計画する。また、具体的な成果の発信に向けて、協力研究者と協議を進め、まずは国内外での学会発表を行うと共に、論文を出していくこととする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] “新しい公共”を育む社会とその仕組み~英米の経験からの示唆~2012

    • 著者名/発表者名
      保井美樹
    • 雑誌名

      人と国土

      巻: 第37巻 第5号 ページ: pp.5-10

  • [学会発表] シカゴにおける荒廃地域の再生に向けてのガバナンスに関する一考察2011

    • 著者名/発表者名
      保井美樹
    • 学会等名
      日本計画行政学会
    • 発表場所
      中央大学後楽園キャンパス
    • 年月日
      20110910-20110911

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公開日: 2014-07-24  

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