研究課題/領域番号 |
23405005
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
王 秀峰 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (30301873)
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研究分担者 |
齋藤 裕 北海道大学, -, 名誉教授 (20142698)
佐原 健 岩手大学, 農学部, 教授 (30241368)
辻 宣行 北海道大学, サステイナビリテイ学教育研究センター, 特任准教授 (40236881)
谷 宏 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (80142701)
高田 壮則 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 教授 (80206755)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | リモートセンシング / 生態系修復・整備 / 応用動物 / 環境調和型農林水産 / 生物圏現象 / スゴモリハダニ / 害虫大発生 / モウソウチク |
研究概要 |
今年,最終年度のため,5月に福建省でシンポジウムを開催し,日本の研究者8名と中国の研究者たちは多分野の意見を交換し,学術交流を行った。また,7月に中国の研究協力者を日本に招き,研究の結果について情報を交換した。 衛星データ解析精度を向上するため,2回解析全地域の現地調査を行い,更に350個グラウンドトゥルース(ground truth)データ(その中,モウソウチクデータは106個)と40個幾何補正用GCP(地上基準点 Ground Control Point )データを入手した。これらのデータは以前入手したデータと合わせることで,衛星データの分類精度が82%となり,Kappa係数が0.88に達した。 時系列衛星データ解析の結果によって,モウソウチクのナンキンスゴモリハダニの被害範囲は80年代後半から90年代前半まで広がり,90年代後半から徐々に減少したことが明らかになった。この結果は,この時期に実施された環境保全型害虫総合防除法の有効性を示すものだと考えられる。 モウソウチクの被害率は最低月平均気温との関係を解析し,相関係数は0.72で,1%有意水準を示した。即ち,冬の気温が低い年,次年度のモウソウチクの被害は軽くなる傾向があった。 南平のモウソウチク林において,2012年から2013年3月までは年3回,2013年4月から2014年3月までは月1回害虫と天敵個体群の現地調査を実施した結果,2012年中は被害が甚大であったが,2013年には天敵個体群が増加した結果,害虫個体群は低下し,2014年春段階では害虫大発生は収束に向かっていると見られた。ただ,当該害虫の被害は,2年間にわたってタケの葉に残るために,衛星画像による分析にあたっては,1年程度の時間の遅れを考慮する必要があると考えられた。また,害虫と天敵の生物学的特性について調べた結果,害虫の唯一の天敵であることが明確になった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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