研究課題/領域番号 |
23405022
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研究機関 | 独立行政法人国際農林水産業研究センター |
研究代表者 |
南雲 不二男 独立行政法人国際農林水産業研究センター, その他部局等, プロジェクトリーダー (20399372)
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研究分担者 |
後藤 慎吉 独立行政法人国際農林水産業研究センター, その他部局等, 主任研究員 (00354043)
内田 諭 独立行政法人国際農林水産業研究センター, その他部局等, 主任研究員 (60425535)
伊藤 一幸 神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80355271)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | フィリピン / ガリー侵食 / 除草剤 / 作付け体系 / 雑草 |
研究実績の概要 |
フィリピン、ルソン島北部カガヤン川沿いの丘陵地帯で近年多発したガリー侵食の原因として、除草剤耐性トウモロコシ品種の普及が、従来利用されていなかったより急峻な傾斜地の開墾が進んでいること、また、除草剤の多用により土壌を被覆する雑草が、種類、量とともに減少していることが強く関連していると考えられた。 本研究の成果の一つとして、「ガリー侵食の発生域を衛星データの画像解析によって抽出する」と題する成果情報に選定された(国際農林水産業研究センター)。ガリー侵食の発生実態の把握のため、高空間分解能衛星データの画像解析によりガリー発生域を抽出する手法を開発したものである。これにより、現地調査が行われない地域を含めた広域のガリー侵食の分布を迅速に把握することが可能となった。 最終年度として、5月13日にカガヤン流域研究所において、”Impact of inappropriate cultivation of new corn variety in sloping land, Philippines”と題してワークショップを開催した。本ワークショップの目的は、その研究成果を広く公表し、除草剤耐性トウモロコシ利用に関する問題点を関係当局に周知する、本問題を契機とした農業省水保全局(BSWM)、種子生産業者らの土壌保全の取り組みについて報告する、および、今後の対策を考えることである。参加者総数は51人であった。本ワークショップを通じて、除草剤耐性品種利用の問題点と傾斜地における土壌保全の重要性が参加者全体に良く理解された。そして、その技術対策活動の中心的組織としてカウンターパートであるBSWMが再認識されたことは大変良かったと思う。本WSの成果はプロシーデイングとして刊行した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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