研究課題
基盤研究(B)
林冠分断による林冠木周囲の局所環境(特に風環境)の変化を予測し、分断が林冠木に及ぼす物理的・生理的影響を評価することを主要な目的とした。地上レーザスキャン法を応用して林冠木の葉分布推定を試み、熱帯の64個体の葉の三次元分布を解析できた。このような葉密度構造は風の抗力パラメータと密接な関係にあり、葉面積密度や複雑さの組み合わせによる簡易式が提案された。林冠の風環境はギャップによる林冠構造の複雑さと強い関係にあった。熱帯樹木の耐転倒モーメント特性を明らかにした。この情報は風害リスク評価に用いられる。なお、マレーシア雨林とベトナム季節林ではギャップ構造と林冠木衰退の関連は観察されなかった。
造林