研究課題/領域番号 |
23405025
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
伊藤 進一郎 三重大学, 生物資源学研究科, 招へい教授 (90092139)
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研究分担者 |
梶村 恒 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (10283425)
中島 千晴 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (20378318)
福田 健二 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (30208954)
松田 陽介 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (30324552)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | アジア地域 / ナラ類樹木 / 養菌性キクイム / Raffaelea 属菌 / Raffaelea quercivora |
研究概要 |
アジアの研究者からの情報を基に調査を行った結果、ベトナム、台湾、中国などで、ブナ科樹木の衰退・枯死が発生していることが明らかとなった。特にベトナムでは、キクイムシ科の昆虫が穿孔する衰退・枯死現象が明らかとなり、Raffaelea属菌が検出された。 期間中に現地調査し、キクイムシ類あるいはそれらが穿孔する材部からRaffaelea属菌が検出された、あるいはナガキクイムシ類の分布が確認されたのは、中国(虫のみ)、台湾、タイ、ベトナム、マレーシア(菌のみ)であった。 2013年度、タイ(2013年3,5,8,11月),ベトナム(同年6,10月),台湾(同年7,9月),中国(同年8月),インドネシア(同年10月)のブナ科林分で採取したキクイムシ類とその穿孔が認められたブナ科の材片から分離試験を行った.5ヵ国で採取されたキクイムシ類1337頭のうち,256頭を分離に供試したところ,14頭からRaffaelea属菌に類似した糸状菌が分離された.また,79個の孔道を含む材片から分離を行ったところ,そのうちの28個からRaffaelea属菌に類似した糸状菌が分離された.ベトナム,中国,インドネシアにおける試料からはRaffaelea属菌に類似した糸状菌が分離されなかったが,タイでは53菌株,台湾では9菌株の取得した. ベトナムにおいて、ブナ科樹木が衰退・枯死する森林において、その実態を調査した(2011年)。その結果、ナガキクイムシ類が多数穿孔し、その部位からRaffaelea属菌が検出された。翌年(2012年)再度調査を行ったが、日本のような急激な被害の拡大はなかったことから、何らかの環境要因が被害発生に関与して可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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