研究課題/領域番号 |
23405030
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 滋賀県立琵琶湖博物館 |
研究代表者 |
草加 伸吾 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 専門学芸員 (70359264)
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研究分担者 |
大久保 卓也 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター, 総合解析部門, 部門長 (60280814)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 倒木遮蔽更新仮説 / 再生促進方法 / シベリアカラマツ / 火事跡再生困難 / 直線列 / 国際情報交換 / モンゴル国 / フブスグル湖 |
研究概要 |
モンゴル北部フブスグル湖流域には純林といっていいほどシベリアカラマツが優先する。高緯度(50°N)、高地(1600m以上)のため、樹木の種多様性が低く、年降水量が300 mm前後と少なく、凍土と共存した森林である。社会体制が変わった30年程前から頻発する山火事跡地の再生が非常に悪いことから、その再生を促進するために、この森林の更新機構と再生阻害要因を、森林調査と野外実験で調べている。この地の森林は凍土と結びついた森林で、樹冠火災を受けると凍土の位置が下がり、地表の乾燥化が進み、再生が困難となる。 森林内や林縁に樹木の直線列が見られることから、倒木の陰に実生の定着立地が生じ、更新するという『倒木遮蔽更新』仮説を着想(2006 新潟生態学会発表)した。その仮説を検証し、再生促進法に応用することを目的に、東西方向に倒した焼失木を使って、焼け跡での再生阻害要因実験を2年余り行った。その結果、光による乾燥害、種子の供給不足、リターによる発芽定着阻害が顕著に見られ、倒木の北側は南側に比べ約8倍多く生え、発芽、実生レベルでの『倒木遮蔽更新』仮説が支持される結果となった。 さらに、湖西のハロス、湖東部ヘクツアル、及び湖南部のハトガルで広く、自然状態での倒木とその周囲の実生・稚樹生育調査を、異なる光環境下で行った。その結果、自然に起きた倒木遮蔽更新例を、焼失地の草原や明るい森林内で数多く発見し、数m程に育った再生木が倒木の陰側だけに10本以上再生している実例データを数多くとることができた。これは、倒木陰に再生した稚樹の一部は自然状態で亜高木にまで育つことの証明となる。再生阻害要因実験での結果や自然の再生例などの観察、発芽率測定などから、『倒木遮蔽更新』仮説を応用した森林再生促進のためのマニュアルを作成し、英語とモンゴル語に翻訳した。 この研究成果を研究会や第61回日本生態学会で口頭発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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