研究課題/領域番号 |
23405032
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒井 修亮 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (20252497)
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キーワード | メコンオオナマズ / バイオロギング / バイオテレメトリー / 超音波コード化発信機 |
研究概要 |
メコンオオナマズは絶滅危惧種であるが、タイ国では重要な水産資源である。同国では本種の人工種苗生産技術は既に確立しており、人工的に生産された本種の種苗は多くのダム湖に放流され、漁獲対象となっている。しかし、本来の生息域でないダム湖に適応して成長、再生産がうまく行われているかについての知見は全くないのが現状である。このため、本研究ではバイオロギング、バイオテレメトリー手法を用いてダム湖における本種の生態を解明する。 前年度において、タイ国のバンコク周辺の大洪水の影響のため、タイ国水産局との調査計画の打ち合わせなどの手続きを行うことが出来ず、実質的に調査は今年度から開始した。本年度、7月に調査対象であるケンクラチャン湖において、メコンオオナマズを追跡するための設置型受信機の設置作業を行うとともに、水産局から提供を受けたメコンオオナマズ11匹に加速度センサーを搭載した超音波コード化発信機を体内装着し、ケンクラチャン湖に放流した。放流直後のデータをダウンロードすることで、彼らの行動を追跡することを確認した。 次に11月、再び設置型受信機のデータダウンロードを試みたが、ダム湖の水位が想定より高く、一部の受信機については、回収を行うことが出来ず、データを得ることが出来なかった。ダム湖の水位は、4月~5月に最も低下することが分かっており、これらの受信機の回収とデータのダウンロードは翌年度に繰り越すこととした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始の初年度にタイ国における大洪水の影響で、共同研究のタイ国水産局との研究調整打ち合わせと、外国人の調査に必要な許可証を得る手続きが実質的に行えなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度4-5月において、昨年度実施出来なかった受信機の回収作業を行う。合わせて、データのダウンロードを行う。さらに年度末に向けて、6-7月に供試魚の追加放流を行い、データの蓄積を行う。
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