研究課題
平成25年度及び26年度では、ベトナムにおける家畜の住血性原虫病の流行実態の解明に向けて、以下の研究成果を得た。1)ベトナムのHue市及びHanoi市近郊から採材した牛血液(計184検体)よりウシバベシア(Babesia ovata)の遺伝子検出を試みたが、感染は見られなかった。2)ベトナムのHue市及びHanoi市近郊から採材した牛、水牛、山羊、羊の血液(計423検体)よりウシバベシア(Babesia bovis、Babesia bigemina)、ウシタイレリア(Theileria annulata、Theileria orientalis)、ウシトリパノソーマ(Typanosoma evansi、Typanosoma theileri)の遺伝子検出を試みた結果、Babesia bovis、Babesia bigemina、Theileria orientalis、及びTypanosoma theileriの感染が確認され、それぞれの蔓延原虫の遺伝子型を同定した。3)ベトナムのHue市で回収した牛及び水牛の血清(計137検体)から、ウシバベシアの抗体調査を実施したところ、Babesia bovis及びBabesia bigeminaの特異抗体が検出された。4)ベトナムを含む世界に蔓延するウシバベシア(Babesia ovata)及びウシタイレリア(Theileria orientalis)の感染状況と遺伝子多型について総説にまとめた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014 2013
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (4件)
Infect. Genet. Evol.
巻: 30 ページ: 288-295
doi: 10.1016/j.meegid.2014.12.035.
Infect. Genet Evol.
巻: 27 ページ: 250-263
doi: 10.1016/j.meegid.2014.07.013.
Trop. Biomed.
巻: 31 ページ: 406-413
Jpn. J. Vet. Parasitol.
巻: 12 ページ: 11-20
J. Vet. Med. Sci.
巻: 75 ページ: 211-214
doi: 10.1292/jvms.12-0329.
巻: 75 ページ: 1455-1462
doi: 10.1292/jvms.13-0221.