ベトナム国のハノイおよびフエ周辺で飼育されている家畜動物(牛、水牛、山羊、羊)から血液を採取し、確立した遺伝子診断技術や血清診断技術を活用して、バベシア、タイレリア、トリパノソーマの感染を解析した。その結果、バベシア(Babesia bovis、Babesia bigemina)、タイレリア(Theileria orientalis)、およびトリパノソーマ(Trypanosoma thileri)の感染が確認された。以上の成果は、ベトナムにおける家畜の住血性原虫病(バベシア病、タイレリア病、及びトリパノソーマ病)の流行実態の解明と防疫対策の技術向上に有益なものとなった。
|