研究課題/領域番号 |
23406007
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
坪井 敬文 愛媛大学, 無細胞生命科学工学研究センター, 教授 (00188616)
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研究分担者 |
高島 英造 愛媛大学, 無細胞生命科学工学研究センター, 准教授 (50366762)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 原虫 / マラリア / ワクチン / プロテインアレイ / パプアニューギニア / 国際研究者交流 |
研究概要 |
申請者らは、これまでに熱帯熱マラリア原虫ゲノムワイドなプロテインアレイ、及びそれを用いたハイスループットな抗原探索システムを樹立した。本申請では、熱帯熱マラリア及び三日熱マラリアが同等に高度流行しているパプアニューギニア小児コホートにおいてマラリア防御免疫を保有している者を系統的に探索する。その血清試料を用いて両種のマラリアの防御免疫に関連する原虫抗原をゲノムワイドにスクリーニングし、新規発症阻止マラリアワクチン候補抗原の同定を目指す。 1.研究打ち合わせ及び血清試料の準備:平成24年5月、パプアニューギニア医学研究所長のPeter Siba博士他2名が愛媛大学を訪れ、研究打ち合わせを実施した。同年9月、マダン市にあるパプアニューギニア医学研究所を訪問し、研究打ち合わせを実施した後、マプリックのフィールドラボを訪問し、本研究で使用する血清試料の輸送準備を行った。 2.上記研究に必要な血清の利用に向けた倫理委員会申請:血清試料の利用についてパプアニューギニア医学研究所の倫理委員会申請し、平成24年度末に許可された 3.熱帯熱マラリア原虫のプロテインアレイの予備的スクリーニングの実施:熱帯熱マラリア原虫で作製した高速免疫スクリーニングシステムの反応条件の最適化を行い、以前確立していた反応系よりも、必要な組換えタンパク質量並びに必要血清量がいずれも10分の1で良好な感度が得られるようになった。この改良は、入手の困難なフィールドサンプルの有効利用に大きく貢献するものと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
パプアニューギニア医学研究所における倫理委員会申請が、年度末に許可された。また、プロテインアレイのスクリーニングに大きく貢献しうる条件の最適化に成功した。
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今後の研究の推進方策 |
ラボにおけるプロテインアレイのスクリーニング条件の最適化に成功し、スクリーニングに必要な血清試料のフィールドからの入手準備も完了した。今後、新規ワクチン候補のスクリーニングが推進できる。
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