研究課題
当該年度では、各地点から採集された蚊からの遺伝構造の比較研究を主に進めた。これまでの結果で、大地溝帯の低地であるマラウイ南部から採集されたネッタイシマカの集団が、北部の高地の集団とやや隔離されている傾向が見られたが、他の国の集団を入れて比較したところ、大地溝帯と高地の集団間の違いは顕著でなかった。しかし、同じ都市型間でモザンビーク北部の集団が他の都市型集団と比べて顕著な遺伝構造の違いを示した。これらの結果は、モザンビーク北部のデング熱流行は、他の大陸から移入された集団によって引き起こされたことが示唆された(現在、他の大陸の集団との比較を行っている)。一方、大地溝帯によって、蚊の移動が制限されるという仮説は示唆されなかったが、この結果は、ネッタイシマカは、人の移動によって拡散されていることを示唆している。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)
Tropical Medicine and Health.
巻: 43 ページ: 印刷中
10:2149/tmh. 2014-29